はだしのゲン 2022.03.18 小学生の頃、図書室に通って何度も何度も読んだ本があります。恐ろしい描写がたくさんあって、原爆の残虐さや戦争の愚かさに胸を刺され、ページをめくることが怖くなるような本です。それでも、僕は何度も読み返していました。それは怖いもの見たさではなく、絶対にしてはいけないことを心に刻もうとしていたのかも知れません。どんなに辛くとも信じた心を曲げず凛と生きる人たちのように、自分も生きていきたいと思っていたのかも知れません。「今、読み返しておきたいね。」ジュコさんとそう話し、はだしのゲンを購入しました。今見ても恐ろしい描写がたくさんあって、でもそれは決して作り話などではなく、作者が実際に体験した事実を元にして書かれた、誰もが知っておくべきであろう戦争の記録の数々。こんなことがあったなんて、、、と辛い気持ちばかりが巡るけれど、こんな辛い出来事は二度と起こしてはいけないのだから、やっぱり僕たちはこの事実を心に留めておかなくちゃいけないんだろうな、と思っています。知らないことは防げないし、常識から逸脱した事柄には全く想像が及びません。だから、知っていなくてはいけない。強く思いました。311のことだって、何年経っても忘れてはいけないし、口に出すことを止めてはいけない。語り合うことで、必ず来る次の災害に心を備えていたい。辛い出来事を何度も確認することは、もうその辛さを二度と経験しないためにも必要なことなのかも知れません。忘れちゃいけないことを忘れないために。今起きていることから、目をそらさずにいようと思います。