ゴーシュの姿勢

2020年にコロナがやってきて、ウイルス以上にたくさんの不安や不明なことが襲って来たように感じます。
何をしたらいいのか、してはいけないのか、この情報は正しいのか、間違っているのか、何を信じたらいいのか、たくさんの人が不安に駆られたでしょうし、僕も変わらずその中のひとりでした。
それでもゴーシュという場を閉めなかったのは、窓が多く開放的な場であること、不特定多数が集まる場所ではないこと、という空間状況もありますが、それより何より、「こんな状況でも手織りをすることで心安まる人がいる、手で布を織ること、手仕事には人の心を落ち着かせてくれる力がある」と信じていたからでした。
それでもお会いできなくなったメンバーさんはいますし、体験さんはパタっといらっしゃらなくなりました。
しかし、ゴーシュを心配してくださるメンバーさん、気持ちを寄せてくださる体験さんに支えられて、今もゴーシュは続いています。

2021年、少しずつ体験さんともお会いできるようになりました。
どんな方がいらしてくださるかと言えば、それはやはりみなさん、感染対策という気をつけることは当然気にしてくださいますし、穏やかでやさしい方々ばかりです。緊急事態宣言中は”対象地域からのご予約を受付中止”としていたのですが、それもご理解くださり、状況が落ち着いて来たのでようやく来れました、と待っていてくださったり。自分のことだけじゃなく、関わる周りの人たちのことも大切にしている、あたたかい方々でした。

そんな方々とのやりとりを重ねて、僕はもっともっと、ゴーシュに来たい、ゴーシュで織りたい、と思ってくださる方を信じなくちゃいけない、信じたい。
そう思いました。

2022年、落ち着くことのない状況、変化し続ける疫病。
臨機応変な気持ちは忘れず、自分たちの価値観、大切にしていることを大切にしたまま、進んでいこうと思います。
まん延防止、重点措置、緊急事態、、、、いろんな言葉が出ては収まってを繰り返していますが、ゴーシュは変わらず、火、水、木曜オープンを続けます。
地域を問わず、”ゴーシュで手織りをしたい”と思ってくださる方々とのコミュニケーションを続けたいです。

安心、安全とは何か。
そのひとつは、「明快であること」だと思っています。
言葉足らずは多いと思うのですが、恐れることなく少しずつ、記していきますね。