多様性と共感力 2020.05.06 多様性、共感力について。今日の朝刊への寄稿があったのですが、僕も思うことがあり書いてみます。僕は作家活動を始めてから気がついたんですね。「自分は共感欲が強い人間なんだな」「多様性って大切」それは今も変わらないし、これからもきっとそうだと思うのですが、その文では共感できる人たちが集まると、少ないやりとりで物事が進む心地よさがあるあまり、違う意見を排除してしまうことがある、と。それは、多様性を無くしてしまうことに繋がるから気をつけたいですよね、と。本当にそうだな、と改めて腑に落ちました。自分と違う意見があるからこその多様性で、その意見と向き合うことで自分の価値観が増していく。もっとたくさんの物事を受け止めることができる。共感はできないかもしれないけれど、理解をすることができる。もっと色んな世界へ向かう原動力になる。手織りを始めてから、障がいを持つ方々との接点が生まれました。それまで直接触れ合ったことのない方々で、始めはどう接したらいいか戸惑ったものですが、やりとりが重なるとなんのことはなく、それもそれぞれの個性だと感じるようになりました。自分の価値観で多様性という言葉を使っていたな、と今になって思います。知らないことを知ることで身につく共感力と、そこで知る多様性。新聞をとりはじめて4ヶ月ほどですが、毎朝何かしら「ふむふむ、へ〜」があります。ちょっとざらっとした質感をめくる感触も心地いい。知っていたことを思い出す経験もまた、楽しいものです。