田植え

どまんなか野菜」本橋さんの田んぼへ、田植え体験に行ってきました。
インスタグラムでは少しずつご紹介させていただいているのですが、こちらでも改めて書き留めておきたくなりまして。
そうそう、本さんと初めてお会いしたのは、ゴーシュの近所で行われている「まめいち」でした。
なにやら朗らかな笑顔で野菜を売っている兄さんがいまして、話しかけてみると自然農で野菜を育てていると。栽培に対する考え方、種のこと、自然のことなど、短い時間でしたが色々とお話しするうちに、どんどん興味が湧いてきて、今では定期的にお野菜を届けていただいています。
先日は実際に畑の見学も行かせていただいて、とうとう田植え体験!だったのですが、これがもう、とてもいい時間だった。
田に素足を入れ、苗床から苗を上げるところから初めて、手でひとつひとつ苗を植える。
一粒のお米(籾殻)が種となり、苗が出来て、稲穂の光景が広がる。
秋の実りを想像しながらの作業でしたが、収穫以上に、最初の工程を体験できたことがよかった気がしています。
地道な作業が実は、喜びと楽しみの塊だったこと。
手作業だからこそ得られる、地に足が着いた時間。
人の速さで進むことができるという安心。
未来を確実に自分たちで作っている満足感。
自然との関わりを生業にすることは、想像もできない苦しい状況もあると思います。
でも、そんなことこれっぽっちも感じさせずに本橋さんは笑います。
きっと、僕が苦しいであろうと想像する状況も、本橋さんにしたら「自然のこと」なのでしょうね。
生きること、暮らすこと、食べること、作ること、、、ぜーんぶ自然のことだと思ったら、今まで以上に毎日の営みが楽しみになってきました。
今日という日が人生のどまんなか。
明日も、よく笑えそうです。

可能性について

ゴーシュは、色々な可能性を感じられる場所でありたいと思っています。

暮らしのものを自分で作ることができること。
こうじゃなきゃいけない、なんて実は何もないこと。
上手にする必要なんて何もないこと。
それは手織りはもちろん、日々の暮らしだってそうだということ。
自分の好きなことを仕事にしていくということ。
心地いい暮らしをするということ。
大切な人を幸せにするということ。
知りたいと思った情報があるということ。
今まで出会えなかった人たちと出会えるということ。
自分の居場所がある思えること。
自分で選んで決めることができるということ。
これからも楽しく生きていけると思えるということ。

もうすぐゴーシュは2周年です。
今、集ってくださる方々がどうすればもっと楽に、楽しく、無理なく手織りを続けていけるようになるか。
暮らしの一部として、手織りを続けていけるのか。
ゴーシュを始める前に考えた仕組みが、このままずっと通用するとは思っていなくって、その時々で柔軟に変化させていきたいと考えています。
僕自身の手織り作家としての製作もどんどん変化していますし、その活動もしっかりと深め、飛躍させていくことが、結果的にゴーシュの可能性のひとつになると思っています。
以前、「手織りでご飯を食べていきたいんです」という方が相談に来てくれました。
その時僕は手織りを初めて8年、ゴーシュを初めて1年目でした。
そんな想いを持っている方がいて、僕みたいなのを見つけてくれて、相談に来てくれる。
続けていてよかった。
本当に、そう思いました。


最近のこと

展示会が終わってここ一ヶ月といえば、オーダーいただいた作品の製作を進めたり、つくばのイベントに出店したり、その準備を進めたり。
プライベートでは友人夫婦と庭木の剪定をしたり、作物の看板を作ったり、畑を整えたり。
書き出してみるとあまりあれこれと出てこないのですが、やっぱりあれこれやることはあって、1日30時間くらいあればもっと色んなことができていいのになー、なんて思ったりしています。
そんな中でも、意識的に最近していることがあります。
それが、織りのこと。
改めて手織りに対する知識を深めたいと思っています。
これまで得てきたものは、自分の製作を土台にした体験ベースの情報なのですが、座学にもしっかりエネルギーを傾けていきたい。
体験に勝る学びはない、と今でも思ってはいますが、自分の人生で体験できることはやっぱり限られています。
ならば、先人たちが残してくれた書物ともしっかりと向き合い、手織りに対する教養を深めていきたいのです。
好きなことだからこそ、苦手なことすらも愛したい。
基本座学はとっても向いていない僕です。
机の前に座ると5分と持たず眠くなります。
でも、手織りの本ならけっこう読めるのです。
好きって強い。
ゴーシュでも、1年以上通ってくださるメンバーさんはいろいろなことに興味が広がっていきます。
地団駄踏んで、足場を固めて、どんな質問にも安定感持って答えていきたい。

展示会終わって

先日の月曜日、無事にtsutaeの展示会も終わりました。
バタバタわたわたと駆け回って回って回って、ようやく落ち着いて文章を書く時間を作ろう!と思えるようになりました。
改めて、イベント出店や展示会などを続けてこられるのは、各会場に来てくださる皆さんや、イベントに呼んでくださる主催者の方々、ギャラリーを貸してくださるオーナーさんのおかげなのだなぁ、としみじみ思います。
やりたい気持ちは大切だし、何よりの原動力なのだけれど、やりたいだけじゃ、やりたいことはできないのが世の中の仕組みってもので、その気持ちに付随する行動や実力や運が必要だったりします。
自分にそれがあるかどうかなんて、それはやっぱり分からないのだけれど、だからこそ、こうして続けられている今は、関わってくれている、出会ってくれている人たちのおかげさまです。
何度だって改めて言いたい。伝えたい。

ありがとうございます。

ありがとうございます。

また、ここからひとつひとつ、1日1日、積み重ねて行きたいです。

ハッピーの仕組み

3月11日のことについて、思っていることを色々と書きたいと思いながらも筆は進まなくって、進んだことと言えばアトリエの日々と製作、それにお庭のメンテナンスだったりします。
今年は畑の数を増やして、少量多品種どこまでできるかをやってみます。
ゴーシュに来る方々も、来る度畑の野菜が育っていく様子が見れたり、夏にはトマトなんてちょっともぎって食べてもらったりしたら楽しいな、なんて思ってお庭の畑を整えています。
そうして、土が汚染されて、空気が吸えない場所になって、代々続いた畑から離れなくては生きていけなくなってしまった方々たちの気持ちは、想像を絶するものであろうことが、ほんの少し分かるような気持ちでいます。
土に触れれば触れるほど、分かる、だなんて絶対言えない気持ちになる。
アトリエにいらしたメンバーさんとも、当時どこにいて、何をしていたか、どんな気持ちだったか、などを話しました。
忘れることなく、意識を持って、心に留めていかなきゃならない記憶。

暖かくなってきて、季節と一緒にゴーシュも少しずつ変わっていきます。
お庭の様子も、仕組みのことも。
来てくださる方々が少しずつ増えてきて、どうしたらみんなが気持ちよいことができるかな、と考えています。
手織りに興味を持っている人なんて全人口の0,1%にも満たないであろうなかで、縁あってゴーシュを見つけてくれた方々がいます。
そんな小さな小さな縁なのだから、ゴーシュに来てくださる人たち全員がハッピーになれる仕組みは、必ず作れるものだと信じています。

お知らせ、更新しました。

寒い日はまだまだ無くならなくって、コートを着る日もあるのですが、、、ゴーシュのお庭からは春の息吹が聞こえてきます。
天ぷらにしたり、蕗味噌にしたり、季節ならではの食がお庭からやってくるというものはとても楽しいものです。
都内で暮らしていたころは、スーパーでふきのとうを見かけても、「どうやって食べようかな〜」なんて思わなかったのですが、今は、季節と食との関係がとってもリアルになっています。

畑仕事も着々と進めています。
庭木の成長とともに、日陰のできる範囲も変わってきたので畑の位置も変えようかと進行中。

土の中の野菜は育たない土壌なのかな、と思っていた昨年でしたが、しっかり耕してみたら、、、踏み固められた表面の下から柔らかい土が出てきました。
そしてヤブカラシの根もたくさん。
今では、これも食べたら美味しかったりするのかなーなんて思ったりしちゃいます。
(さすがに試してはいませんよ。)

ちょっとしたスペースにも畝を作ってみました。
ここにスイカを植えて、空中スイカワールドを作りたいのです!

そんなこんなをしつつ、3月から6月にかけて、ゴーシュは色んなところでイベント出店しますよ。
糸と織り機を担いで、ワークショップと糸屋さんになります。
スケジュールは「お知らせ」のページでご確認くださいませね。
お近くの会場でお会いしましょう!

冬期営業、終わり。

12月から2月まで行っていた冬期営業(月〜土曜を営業日にするというもの)が先日終わりました。
週末に体験に来てくださる方や、メンバーさんでも木、金曜日にいらっしゃる方がいたりと、変化に富んだ企画となりました。
改めて、ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
昨年と比べて体験さんの数が増えたわけではないのですが、ゴーシュに来ることが出来なかった方に来ていただけたとしたら、とても意味のあることができたのだな、と思っています。
通常はtsutaeの製作時間確保のこともあって、週三日の営業としているのですが、みなさんとお話をしながら、やわらかい気持ちで、僕と来てくださるみなさんとがお互いに気持ちのいい、落ち着くことのできる仕組み、空間をつくっていきたいと、より深く思いました。
これからもいろいろと企画を考えてはいるのですが、なにぶん僕一人であれこれとやっていますので、時にメンバーさんからご意見いただく事も多いです。
三人寄れば文殊の知恵、と言いますので、このブログを読んでくださっている方でも、「こんな事してみら〜」とか、「個人的にあれがやりたい!」などあれば遠慮なくお気軽に、画面右側「お問い合わせ」のところからメールくださいね^^
あ、あと、ブログでこんな内容書いて欲しい!なんてのもあったら面白いですね。
面白楽しいこと、していきましょう!

展示会準備

最近は4月に行うtsutaeの春夏展示会準備に早くも追われています。
これまでは、展示即売形式での展示会を行っていたのですが、改めて、オーダー会という、一般的なアパレル展示会の流れに沿ったことをしてみようと思ったのです。
つまり、春に行う展示会で秋冬のオーダーをお客様からいただき、8月終わりころから9月ころに納品する、という形のものです。
半年先のものを注文をいただくなんて、正直、作る方も使う方も、お互いに無理があるんじゃないかな、なんて思っていましたがやり続けてみるとどうでしょう。
やっぱりすべてには、「そうなっている」理由があるものです。
僕の場合では、昨年の4月に行った春夏向けのストール展示会があまり振るわなかったということ、やっぱりtsutaeのストールは秋冬ものをメインに打ち出していきたいと思ったこと、世の大きな流れに沿ってみて見える景色を見てみたいと思ったこと、などなどあげると色々と理由がありますが、大きく言えば、やったことのないことをしてみたい、という気持ちが根本にあるように思います。
それでは、使う方にとっての理由、メリットはなんでしょう。
tsutaeの展示会で言えば、納品までの時間的余裕がある事で、セミオーダーとして共同製作ができる、ということでしょうか。
オーダーしていただくにあたって、前提知識を必要とせずに持てる共有認識はなんだろう?どんな形がお互い気持ち良い表現になるのかな。
手織りを初めて9年目。
ようやく誰かのために織る、という事が楽しく、面白くなってきました。

気持ちのいい文章ってありますよね。

最近、Z会の長野先生のブログをよく読んでいます。
最近、と書いたのは、本当にここ1〜2ヶ月くらい前に読み始めたばかりなので、あまり知っているような表現でどうのこうのとは書けないのですが、とても読んでいて気持ちの良い文章なのです。
ご自身との関係が直接あるなしに関わらず、他者を尊重する気持ちがふんわりと伝わってきますし、使われる言葉にとても含蓄といいますか、人間の奥深さを感じてしまいます。
といっても、もちろん仰々しいいわゆる「教えを与える」ような感じも全くありません。
人生の大きな帰路である「受験」というものに立ち向かう人たちと共に日々を過ごしているからでしょうか。
読んでいて、保育士を30年以上続けた母のことが思い浮かんできました。
(まだ元気に存命です。)
僕も文章、読むことも書くことも好きだ、って気持ちを再認識しています。
長野先生のブログを読むきっかけになったのは、吉祥寺でBONDOというセレクトショップを営まれている村上さんが、ご自身のインスタグラムでご紹介されていたから。
村上さんが気になるものが、僕は気になる!と思ってのことでした。
昨年はブログを書く書く詐欺をしまくっていましたが、今年は少しずつ自然と書けるようになってきました。
書けるように、という表現を書くことが好きと言っている人間がすることも変な話なのですが、なんだかおかげさまだなーと思っています。

-そして、今-

アトリエを作るんだったらこんな風にしたい!
糸棚はこんな感じで、テーブルも欲しいし、織り機に合う椅子はどうしよう。
照明だって重要だよね!
リーフレットやアトリエのロゴは?
新しく名刺も作らなくっちゃ!
あれこれとイメージが湧いてくるものの、超現実的に予算と相談。
預金残高とランニングコストのことも忘れちゃいけません。
やりたいことと、できることと、今しなきゃいけないことと、ゆくゆく形にしていければ大丈夫なことと。
びっくりするほどの経験とそこに基づく引き出しをもった、そして何より気持ちで動いてくれる仲間たちのおかげで、atelierゴーシュはオープンすることができました。
人生フルーツに心動かされ、運命的な物件との出会い、背中を押しながらしっかりと支えてくれる家族、仲間たちの存在、たくさんの出来事が集まり、重なって今のゴーシュがあります。
こんな書き方すると何十年もゴーシュがあるみたいだけれど、思い返すと本当にそんな気持ちが浮かんでくるのです。
オープンして1年半。
メンバーさんも少しずつ増え、体験にも2回3回と織りに来てくれる方がいます。
本当に、おかげさまの日々。
ありがたいことです。

ゴーシュ2年目の春は、お庭の畑を少しずつ増やそうと挑戦中。

やるんなら自然農!と思っていましたが、「土地を耕す」という行為が僕には向いているみたいで、やってみるととても楽しいのです。
粘土質の土地には馬ふんがいいらしいので、試しに混ぜて耕しました。

耕していたらノビルの根がたくさん出てきたので、ノビル畑を一箇所作りました。
僕、ノビル好きなんです。

11月に植えたにんにくも寒さに負けないように、籾殻を敷いてみたり、敷いてみなかったり。
どんな違いが出るかの実験中です。
黄色の名札はもちろん津端さんの真似をさせていただきました。
お庭に黄色があるとなんだか楽しい気分になります。

僕たちも初めてのことを重ねる日々ですが、縁あって出会ったこの場所で、縁あって出会うみなさんと、時を溜める暮らしを共にしていきたいと思っています。

これからもブログは不定期更新、乱文は変わらないと思いますが(ごめんなさい)、こんな感じで、ゴーシュのことや僕のこと、考えていること、時に織りのことなんて、あれこれ書いていきますね。
日々の更新はライトにインスタグラムが主なので、ブログでは腰を据えてブログならではのことを。
僕自身の再認識、確認も含めて。

ひとまず、カテゴリーとしては「僕のこと」として書きました。
自己紹介、ちゃんとできたかな。
ゴーシュに来てみたら想像してた感じと全然違うー!なんてならないように、できるだけカッコつけずにいきますよ!
カッコイイって言われてみたいけど!

ではでは、SNS全盛の中でブログまでたどり着いてくれたあなた!
いつかどこかでお会いできたら楽しいなー、なんて思っています。

また書きまーす!