井坂敦實さん

井坂敦實さんの講演を聞きに行ってきました。昨年つくば市名誉市民受賞の記事を市報で読みまして、そこに載っていたのが井坂さん。つくばの歴史を独自に紐解いている方らしいのですが、それより何より表彰に際しての井坂さんのコメントが僕にとってはたまらないものでして。と言いますのも、”筑波の歴史研究、文化財調査はすべて道楽です。”と。”その一銭にもならないことを続けて来れたのは妻のおかげ。妻への感謝の気持ちを込めて受けた” んですって。いやー、もう、こんなコメント読んだ日には井坂さんのお名前が頭に残ってしまってですね、またまた次号の市報に講演会を見つけたものだから、しかも並木市民センターだってことなので、これはもう行かざるを得ませんでした。その講演でも、本題に入る前の井坂さんの話出しが
”私の人生はヒモの人生でして、、、要職もしましたが、あれは任期付きの仕事だから正職というものではなくてですね、これまで研究を続けて来れたのは妻があってのことなんです”
というようなことをおっしゃっていまして。
講演内容も、ご自身の研究成果に対する確信と喜びや、とはいえ絶対はないというようなすべての可能性を否定しない姿勢、その時代の文化、価値観を色濃く感じる歌を残してくれた先人への感謝、聴講者と感情のキャッチボールをしているかのような、ユーモアのあるお話しでして、井坂さんという人間味のある存在に僕はぐいぐい惹かれていってしまいました。誰に求められたわけでなく、自分が知りたいから、興味があるからやっているという根本の姿勢がありつつ、それが結果つくばの未来に遺すべき価値ある知識になっているなんて、凄すぎますよね。聞いていてなんだか嬉しくなっちゃいました。ゴーシュも手織りを通してつくばの多様な文化形成の一員になりなるべく、、、!頑張ります!