畑のこと

ゴーシュのお庭で畑を始めて6年目。今日はナス、ピーマン、トマトの苗を植え付けました。今年はこれまでと逆方向の畑づくり。と言うのも、これまでは自然農じゃー!種採りじゃー!種を継いでいくのだ〜!と息巻いていたのですが、目の前の土と向かい合ったら耕したくなってしまい、あれ、耕してみたら思った以上に気持ちいい!楽しい!となってしまい、すっかりその時々の楽しいこと、気持ちいいことをする、と言うスタンスで土と栽培と向き合ってきました。考え方の根っこは”その土地でできるものを食べる””土にあったものを作る”で、生ゴミからの堆肥作りはすれど、肥料という肥料は入れずに、収量にもこだわらず、家族分だけ食べられたら充分という気持ちでいました。それこそ、うまく育たなかったらそれはそれ。観葉植物、くらいの気持ちで野菜たちと付き合っていました。けれどもけれども。平楽も大きくなってきて、色々物事が分かるようになってきました。そうすると今度は野菜の収穫一緒にしたい!と言う気持ちがむくむくと湧いてくるんですね。となると、ちゃんと収穫できるように育てたい。整えたい。と言うことで、冬のうちに肥料に近い資材を先生ご指導のもと入れて土を育て、おすすめの苗をいただき、今日の定植に至ったわけです。
固定種、在来種の種を蒔いて育てる。種採りをしてまた植えて、世代を継いで、その土地、土にあった品種になる。そうして自然のものをいただく。できるものを食べる。そんなことが特別じゃなく、当たり前の日常にできたらなーという思いがありました。けれども、つくばに戻って始めて意識を持って自分で畑をしてみると、その理想を実現するには仕事を変えなくちゃ実現できないかもなー!という気持ちが出てきました。だって、種ってたくさん取れるんですよね。当たり前のことなんですけど、その現実が目の前にあって、それを家庭菜園で継いで行くとなったら、実際収穫まで育てられるものって2〜3粒なわけで、保存しているだけの種もたくさんできていくわけで、種を廃棄するってなかなかしずらい気持ちもあって。うーん、なるほど〜。したいことと今できることの間にはこれくらいの感情の幅があるのね!と気付くここ1~2年です。種採りをして野菜を作ってそれを食べる暮らしをするには、今のところ農家さんになるほかない気がしていて、でも僕は今回の人生は仕事として手織りに関わりながら生きていくと決めているので、ならば苗は必要だし、肥料や堆肥その他も適材適所で使っていくことがいいんだよなー!と思い直しています。ひとまずやってみる!の姿勢は手織りを始めるきっかけとなったさをり織りから学んだことですが、こうして畑の形にも生かされている、、、、かな?!