展示会終わって

先日の月曜日、無事にtsutaeの展示会も終わりました。
バタバタわたわたと駆け回って回って回って、ようやく落ち着いて文章を書く時間を作ろう!と思えるようになりました。
改めて、イベント出店や展示会などを続けてこられるのは、各会場に来てくださる皆さんや、イベントに呼んでくださる主催者の方々、ギャラリーを貸してくださるオーナーさんのおかげなのだなぁ、としみじみ思います。
やりたい気持ちは大切だし、何よりの原動力なのだけれど、やりたいだけじゃ、やりたいことはできないのが世の中の仕組みってもので、その気持ちに付随する行動や実力や運が必要だったりします。
自分にそれがあるかどうかなんて、それはやっぱり分からないのだけれど、だからこそ、こうして続けられている今は、関わってくれている、出会ってくれている人たちのおかげさまです。
何度だって改めて言いたい。伝えたい。

ありがとうございます。

ありがとうございます。

また、ここからひとつひとつ、1日1日、積み重ねて行きたいです。

ハッピーの仕組み

3月11日のことについて、思っていることを色々と書きたいと思いながらも筆は進まなくって、進んだことと言えばアトリエの日々と製作、それにお庭のメンテナンスだったりします。
今年は畑の数を増やして、少量多品種どこまでできるかをやってみます。
ゴーシュに来る方々も、来る度畑の野菜が育っていく様子が見れたり、夏にはトマトなんてちょっともぎって食べてもらったりしたら楽しいな、なんて思ってお庭の畑を整えています。
そうして、土が汚染されて、空気が吸えない場所になって、代々続いた畑から離れなくては生きていけなくなってしまった方々たちの気持ちは、想像を絶するものであろうことが、ほんの少し分かるような気持ちでいます。
土に触れれば触れるほど、分かる、だなんて絶対言えない気持ちになる。
アトリエにいらしたメンバーさんとも、当時どこにいて、何をしていたか、どんな気持ちだったか、などを話しました。
忘れることなく、意識を持って、心に留めていかなきゃならない記憶。

暖かくなってきて、季節と一緒にゴーシュも少しずつ変わっていきます。
お庭の様子も、仕組みのことも。
来てくださる方々が少しずつ増えてきて、どうしたらみんなが気持ちよいことができるかな、と考えています。
手織りに興味を持っている人なんて全人口の0,1%にも満たないであろうなかで、縁あってゴーシュを見つけてくれた方々がいます。
そんな小さな小さな縁なのだから、ゴーシュに来てくださる人たち全員がハッピーになれる仕組みは、必ず作れるものだと信じています。

お知らせ、更新しました。

寒い日はまだまだ無くならなくって、コートを着る日もあるのですが、、、ゴーシュのお庭からは春の息吹が聞こえてきます。
天ぷらにしたり、蕗味噌にしたり、季節ならではの食がお庭からやってくるというものはとても楽しいものです。
都内で暮らしていたころは、スーパーでふきのとうを見かけても、「どうやって食べようかな〜」なんて思わなかったのですが、今は、季節と食との関係がとってもリアルになっています。

畑仕事も着々と進めています。
庭木の成長とともに、日陰のできる範囲も変わってきたので畑の位置も変えようかと進行中。

土の中の野菜は育たない土壌なのかな、と思っていた昨年でしたが、しっかり耕してみたら、、、踏み固められた表面の下から柔らかい土が出てきました。
そしてヤブカラシの根もたくさん。
今では、これも食べたら美味しかったりするのかなーなんて思ったりしちゃいます。
(さすがに試してはいませんよ。)

ちょっとしたスペースにも畝を作ってみました。
ここにスイカを植えて、空中スイカワールドを作りたいのです!

そんなこんなをしつつ、3月から6月にかけて、ゴーシュは色んなところでイベント出店しますよ。
糸と織り機を担いで、ワークショップと糸屋さんになります。
スケジュールは「お知らせ」のページでご確認くださいませね。
お近くの会場でお会いしましょう!

冬期営業、終わり。

12月から2月まで行っていた冬期営業(月〜土曜を営業日にするというもの)が先日終わりました。
週末に体験に来てくださる方や、メンバーさんでも木、金曜日にいらっしゃる方がいたりと、変化に富んだ企画となりました。
改めて、ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
昨年と比べて体験さんの数が増えたわけではないのですが、ゴーシュに来ることが出来なかった方に来ていただけたとしたら、とても意味のあることができたのだな、と思っています。
通常はtsutaeの製作時間確保のこともあって、週三日の営業としているのですが、みなさんとお話をしながら、やわらかい気持ちで、僕と来てくださるみなさんとがお互いに気持ちのいい、落ち着くことのできる仕組み、空間をつくっていきたいと、より深く思いました。
これからもいろいろと企画を考えてはいるのですが、なにぶん僕一人であれこれとやっていますので、時にメンバーさんからご意見いただく事も多いです。
三人寄れば文殊の知恵、と言いますので、このブログを読んでくださっている方でも、「こんな事してみら〜」とか、「個人的にあれがやりたい!」などあれば遠慮なくお気軽に、画面右側「お問い合わせ」のところからメールくださいね^^
あ、あと、ブログでこんな内容書いて欲しい!なんてのもあったら面白いですね。
面白楽しいこと、していきましょう!

展示会準備

最近は4月に行うtsutaeの春夏展示会準備に早くも追われています。
これまでは、展示即売形式での展示会を行っていたのですが、改めて、オーダー会という、一般的なアパレル展示会の流れに沿ったことをしてみようと思ったのです。
つまり、春に行う展示会で秋冬のオーダーをお客様からいただき、8月終わりころから9月ころに納品する、という形のものです。
半年先のものを注文をいただくなんて、正直、作る方も使う方も、お互いに無理があるんじゃないかな、なんて思っていましたがやり続けてみるとどうでしょう。
やっぱりすべてには、「そうなっている」理由があるものです。
僕の場合では、昨年の4月に行った春夏向けのストール展示会があまり振るわなかったということ、やっぱりtsutaeのストールは秋冬ものをメインに打ち出していきたいと思ったこと、世の大きな流れに沿ってみて見える景色を見てみたいと思ったこと、などなどあげると色々と理由がありますが、大きく言えば、やったことのないことをしてみたい、という気持ちが根本にあるように思います。
それでは、使う方にとっての理由、メリットはなんでしょう。
tsutaeの展示会で言えば、納品までの時間的余裕がある事で、セミオーダーとして共同製作ができる、ということでしょうか。
オーダーしていただくにあたって、前提知識を必要とせずに持てる共有認識はなんだろう?どんな形がお互い気持ち良い表現になるのかな。
手織りを初めて9年目。
ようやく誰かのために織る、という事が楽しく、面白くなってきました。

気持ちのいい文章ってありますよね。

最近、Z会の長野先生のブログをよく読んでいます。
最近、と書いたのは、本当にここ1〜2ヶ月くらい前に読み始めたばかりなので、あまり知っているような表現でどうのこうのとは書けないのですが、とても読んでいて気持ちの良い文章なのです。
ご自身との関係が直接あるなしに関わらず、他者を尊重する気持ちがふんわりと伝わってきますし、使われる言葉にとても含蓄といいますか、人間の奥深さを感じてしまいます。
といっても、もちろん仰々しいいわゆる「教えを与える」ような感じも全くありません。
人生の大きな帰路である「受験」というものに立ち向かう人たちと共に日々を過ごしているからでしょうか。
読んでいて、保育士を30年以上続けた母のことが思い浮かんできました。
(まだ元気に存命です。)
僕も文章、読むことも書くことも好きだ、って気持ちを再認識しています。
長野先生のブログを読むきっかけになったのは、吉祥寺でBONDOというセレクトショップを営まれている村上さんが、ご自身のインスタグラムでご紹介されていたから。
村上さんが気になるものが、僕は気になる!と思ってのことでした。
昨年はブログを書く書く詐欺をしまくっていましたが、今年は少しずつ自然と書けるようになってきました。
書けるように、という表現を書くことが好きと言っている人間がすることも変な話なのですが、なんだかおかげさまだなーと思っています。

-そして、今-

アトリエを作るんだったらこんな風にしたい!
糸棚はこんな感じで、テーブルも欲しいし、織り機に合う椅子はどうしよう。
照明だって重要だよね!
リーフレットやアトリエのロゴは?
新しく名刺も作らなくっちゃ!
あれこれとイメージが湧いてくるものの、超現実的に予算と相談。
預金残高とランニングコストのことも忘れちゃいけません。
やりたいことと、できることと、今しなきゃいけないことと、ゆくゆく形にしていければ大丈夫なことと。
びっくりするほどの経験とそこに基づく引き出しをもった、そして何より気持ちで動いてくれる仲間たちのおかげで、atelierゴーシュはオープンすることができました。
人生フルーツに心動かされ、運命的な物件との出会い、背中を押しながらしっかりと支えてくれる家族、仲間たちの存在、たくさんの出来事が集まり、重なって今のゴーシュがあります。
こんな書き方すると何十年もゴーシュがあるみたいだけれど、思い返すと本当にそんな気持ちが浮かんでくるのです。
オープンして1年半。
メンバーさんも少しずつ増え、体験にも2回3回と織りに来てくれる方がいます。
本当に、おかげさまの日々。
ありがたいことです。

ゴーシュ2年目の春は、お庭の畑を少しずつ増やそうと挑戦中。

やるんなら自然農!と思っていましたが、「土地を耕す」という行為が僕には向いているみたいで、やってみるととても楽しいのです。
粘土質の土地には馬ふんがいいらしいので、試しに混ぜて耕しました。

耕していたらノビルの根がたくさん出てきたので、ノビル畑を一箇所作りました。
僕、ノビル好きなんです。

11月に植えたにんにくも寒さに負けないように、籾殻を敷いてみたり、敷いてみなかったり。
どんな違いが出るかの実験中です。
黄色の名札はもちろん津端さんの真似をさせていただきました。
お庭に黄色があるとなんだか楽しい気分になります。

僕たちも初めてのことを重ねる日々ですが、縁あって出会ったこの場所で、縁あって出会うみなさんと、時を溜める暮らしを共にしていきたいと思っています。

これからもブログは不定期更新、乱文は変わらないと思いますが(ごめんなさい)、こんな感じで、ゴーシュのことや僕のこと、考えていること、時に織りのことなんて、あれこれ書いていきますね。
日々の更新はライトにインスタグラムが主なので、ブログでは腰を据えてブログならではのことを。
僕自身の再認識、確認も含めて。

ひとまず、カテゴリーとしては「僕のこと」として書きました。
自己紹介、ちゃんとできたかな。
ゴーシュに来てみたら想像してた感じと全然違うー!なんてならないように、できるだけカッコつけずにいきますよ!
カッコイイって言われてみたいけど!

ではでは、SNS全盛の中でブログまでたどり着いてくれたあなた!
いつかどこかでお会いできたら楽しいなー、なんて思っています。

また書きまーす!

-ゴーシュ、始める-

その物件が先日観たばかりの「人生フルーツ」の世界と見間違うのも無理はなくって。
お庭には大きなシンボルツリー
ブランコに広いデッキ
イチジク、柚子、柿、グミの木、プラム、枇杷、、、
果樹もたくさん。
畑ができるようなスペースもお庭にはあります。
建物の外観、内装、共に木がしっかりと使われていて、天井も高い。
きっと、暮らす事を大切に、日々の時間を気持ちよく生きたいと願った人がこの家を建てたんだろうなぁ。
誰にでも合う家では無い。
でもここで日々を楽しみ暮らしていただあろう人たちの姿が浮かんできました。

こんなところで手織りができたらどんなに気持ちいいだろうなぁ。

アトリエを開く事などずいぶん先の未来だと思っていたのですが、ふとそんな考えが頭をよぎり、織り機が並んでいる風景が見えてきました。

そうして内見が終わり現実に戻り、改めてジュコさんと相談。
二人で住むには広すぎる。でも住みたいよね。
もう一度、お日様が高い時に来てみようか。
日当たりって重要だよね!
このおうちで何ができて、何ができないのか、このおうちに住んだらできるようになる事と、できなくなる事はなにか、考えられる事は全部考えました。
現実的な固定費や、交通費、ガソリン代など、都内暮らしでは考える事がなかった事もあれこれ出てきました。
もし、アトリエやるとしたら駐車場も借りなくっちゃ。
うむむむ、うむむむ。
そもそも、つくばで手織りに興味がある人っているのかな、、、、。
うむむむ、うむむむ。
魅力的すぎる物件を前にしながらも、考えれば考えるほどリスクってものが明確に見えてきました。
そして、「やらない理由」もびっくりするほど見つけられました。
探してないはずなのに、見つかる見つかる。
少しずつ弱気な自分と仲良くなり始めた時、ジュコさんが言いました。

「あたしは決めて動き出してるのに、何言ってるの?!」

ジュコさんは自分で会社をやってて、従業員も抱えていて、職人さんたちの仕事の事も考えていて、事務所の移転と暮らすところの変化と、他にも考える事が山ほどあるなかで、つくばで暮らす事を決めてくれていました。
かたや僕は手織り作家。
個人事業で、基本的には自分基準で物事が決められる。
僕よりも抱えるものがある人が、僕より先に、決断している。
自分、かっこ悪!
何、やらない理由ばっか見てんのじゃ!
やらなかった後悔の方が始末が悪い事くらい、もう今までで充分知っている。
だったらやろう。
やれるチャンスがあるんなら、やったほうがいいでしょう!
やって良かったかどうかは、やってみないと分からない。
今度は、やる理由ばかりが見つかるようになり、やるためにはどうしたらいいかが見えてくるようになりました。
そうして、atelierゴーシュを始める事になりました。

-つづく-

-物件と出会う-

「人生フルーツ」を観た僕たちは、いいね、気持ちのいい暮らしだね、いつかあんなお家に住みたいね、なんて言い合いながら、僕は心の中で、つくばに戻ってきた理由をぐっと思い出していました。
さて、その頃の話題を占めていたのが二人の暮らす場所のこと。
一緒になるのだからやはり一緒に住みたい。
暮らしていて楽しい、帰りたくなるような場所に住みたい。
そんなことを考えつつも現実は現実。
ジュコさんの仕事を考えたら、都内に戻ることもありえるな。
つくばから浅草って通えるのかな?
そもそも、僕と出会うまでつくばのつの字も知らなかった人が、つくばに来ることってイメージできたりするのかな。
お互いの間をとって守谷とか?流山?
色々なことを考えて、浅草界隈、つくばでも、何件も内見に行きました。
都内だったらやっぱりマンションなのかな。
でも平屋にも住みたいね。
ならばつくばかな。
でも駅近だとマンションになっちゃうね。
だったら都内と変わらないかもね。。。。

何件も見るうちにひとつ、気になる物件を見つけました。
庭付き一戸建て。駐車場もある。(縦列だけど)
駅まで車で10分。
結構広そう。
いい感じかもしれない。
でも、、、、家賃が高い。。。。
うーん、どうしよう。予定していた予算の1.5倍かー。これは見に行っても借りられないよな。。。うーん。でも気になるな。
見に行くだけなら、、、、いいよね?と自分を納得させて、何も知らせていなかったジュコさんを連れて、内見に行きました。
日も傾き始めた夕暮れ時。
オレンジ色の光に照らされたその物件を見て、僕たちは顔を見合わせ言いました。

「ここ、人生フルーツみたいじゃない?!」

-つづく-

-人生フルーツ-

人生フルーツ」 がつくばにやってくるって聞いて、これはいても経ってもいられない!と思い、インスタでご紹介して、ゴーシュに来る方にもお知らせしてってしていて、自分でも2回目だけど観に行って、そうしたらそうしたら、なんと、、、、いいものは何度観てもいいですし、その時々の気づきがあるものですね。順を追ってお伝えしていかないと、伝わることもちぐはぐになってしまうのでその時まで実らせておくとしましょう。
本当に、人生はフルーツなのかもしれません。

さて、少し話を戻しますね。
今のつくばを知った僕は、家もある、部屋もある、畑もある、と喜び勇んで実家に戻り、母と二人15年ぶりの(もはや)共同生活をつくばで始めました。
2016年の5月です。
手織りだけじゃない、ご飯はもちろん、野菜だって種から育てちゃうぞ!作れるものはなんでも自分で作るんだー!と畑に向かっていたら、都内で暮らし、浅草で仕事をする素敵な女性、ジュコさん(今の奥さん)と出会いました。
気になったら突き進まないと気が済まない性分は変わりません。
つくばに根をはる気持ちで戻ったのに、週末は都内に通う日々。
イベント出店があったり、ジュコさんに会いに行ったり。
色々と理由はありますが、当初の想像にはまったくないほど、東京との心の距離は変わらないつくば暮らしとなりました。
きっと、「お前はまだ都会から離れちゃいかんのだー」と誰かが言っていたのでしょう。ジュコさんとのお付き合いが始まってからは、お互いに東京とつくばを行き来する週末になりましたが、それはそれは違和感のかけらもない、充実の日々でした。
そうして、出会った年の末、僕たちは家族になることになりました。
より一層、二人でいる時間が濃密になり、未来が開けていく感覚。
無敵感、とまでは言えないけれど、それでもなんでもできるような、やりたいような、そんな気持ちが満ちていました。
色んな所へ行って、色んな話をして、色んなことを感じて、お互いの価値観を知り合って。その頃はあまり一緒に映画を観たことはなかったけれど、「人生フルーツ」は一緒に観たいと思って、東中野の小さな映画館に行きました。
2017年、1月のことでした。

-つづく-