藤森照信さん

前からお名前と建築は知っていましたが、先日の情熱大陸にてお人柄を知り、これがまたとってもとーっても素敵な方でして、ジュコさんと二人でもう、なんだか泣けてくるね!と言いながら観ていました。
なんでもそうですが、突き抜けた人はやっぱりステキ。
聞けて嬉しかった言葉や、知れて嬉しかったことなどもちろんありますが、その藤森さん自身の雰囲気、価値観がたまらなかったです。
ゴーシュみたいな場所に興味を持ってくださる方なら、みんな好きになってしまうんじゃないでしょうか。建築も、その人自身も。
そうそう、僕も建築に興味が湧いたのもゴーシュと出会ってからなのです。
Tverなどネットで放送も観れますし、藤森さんの書籍や写真集も色々出ております。改めて、チェックしてみよう!
会いたい人がまた一人増えてしまった、、、、。

選挙ボランティア

選挙ボランティア、行ってきました!
いやー、ドキドキしました!行くまでは。
ボランティアはですね、しない理由は数あれど、する理由なんて少ないわけで、都内へ行く用事に合わせて時間を作ってドッキドキしながら行ってきました。
しかしながら、結果としてはやっぱり行ってよかったー!してよかったー!また時間作って行こう!と思える経験となりました。
僕がしたのは、選挙はがきを封筒に入れていく作業だったのですが、教えてくれた方が学生ボランティアのベテランさんで、聞くと講義のない時はほとんどボランティアにいらしていると。
前回の参院選の時の話とか、政治に興味を持ったきっかけの話とか、色々と聞かせてくれました。
また、興味深かったのは、本当にいろんな方々が会場にいらしていたこと。
学生さん、主婦の方、会社員の方、シニアの方、ピッピー風の方、美容師風の方、、、本当に様々で、僕の目からそのように見えるだけということも大いにあると思うのですが、本当に多様な方がいらしていました。
僕が作業できたのは1時間くらいの短い時間だったのですが、帰り際に、周りで作業中のみなさんも「お疲れさまでした〜!」と声をかけてくださったり、とても気持ちの良い時間をいただいてしまいました。

人それぞれに得意不得意があることを大切にしているからか、ボランティア業務を無理に割り振られることもなく、時間と気持ちに無理のない範囲で作業を与えてくださいまして、行く前のドッキドキはいつの間にかどこかへ行ってまってていました。人手が足りない作業があっても、声かけはするけど、それ以上の引き手はありませんし、作業スピードを求められることもありません。
個々人の気持ちのペースで関わらせていただける、優しさ溢れる時間でした。

いろんな想いや立場がある中で、一人ひとりが集まって、自分にできることを自分の気持ちでする。人の気持ちを想像しながら作業する。
ボランティアは、自分自身が人に対しての優しさを再認識する時間だったのかもしれません。

都知事選挙

目が離せません。都知事選。
4年前はちょうど僕が東京からつくばに戻ってきたタイミング。
そして今はつくば市並木にてゴーシュを開いて、手織りと共に暮らしを重ねています。
僕自身の状況も、世の中のことも、まったく想像していなかった未来に立っている今なんだ、と思うと、この今こそが未来なんだと思わずにはいられません。
都内で働いていた頃は、選挙の度に行ける時は気になる候補者のお話を聞きにまわっていました。自転車だったり、電車だったり、休みの日は都内をぐるぐる動いていました。
今思えば、お仕事を安定した環境でさせてもらっていたからなんだな、としみじみ思います。
僕が政治に興味を持ったのは、東日本大震災がきっかけ。
暮らしの足元が大きく揺らいだ感覚がありました。
そうして、会社員を続けながら自分なりの社会参加を考えた結果、独立してつくばに戻る道を選びました。
それにしても都知事選。
日本の人口約1割が集まる東京。
僕の青春が詰まった東京。
つくばに戻ったからって、遠くの話にはなりっこありません。
仲間たちがたくさん住んでるし、未来の仲間だってたくさんいる。
みんなと話をしながら、しっかり見届けたい

早起き

朝はだいたい7時前後に起きることが多いのですが、欲を言えば6時か、もっと言えば5時頃に起きたいという気持ちでいます。
今日は5時頃に目が覚めて、うつろうつろしながらも起きだしてリビングでストレッチ。。。。していたらいつの間にか2度寝して6時半。それでもいつもよりは早い始動だったので、ゆとりある穏やかな朝になりました。
寝ないと思考が鈍りますし、寝すぎると体の節々が痛くなるし、自分の身体にとって「丁度いい」時間を知ることが大切だと身をもって感じる日々です。
そもそも寝つきはびっくりするほど良いので、夜も24時近くなると「どこでも眠くなる」という特技があったりします。身体の声に耳を澄ませて、自分のペースで日々を重ねることができたら、どんなに毎日が鮮やかになることでしょう。
新聞、ニュース、ネット、いろんな所から世の中のことが流れ込んできて、ため息が出てしまうようなことがいっぱいあったりします。(よね?)
そんな情報に触れる度、少しずつ、「心が疲れることからは目を背けてもいい」かもしれないな、なんて思います。現実から逃げる、とかそういうことではなくって、生き物が生きていくための手段のひとつとして、「嫌だと感じるものは避ける」という自然の行動のひとつとして。
そうして、目を背けてみて、少し気持ちを楽にすることができたら、目を背けたままでもいいから、耳を澄ませてみる。どんな音や声が世界にあるのか、耳を澄ませてみる。そうすると、目を背けたくなる情報の違った面が聞こえてきたりします。世界が変わりだしたりします。
大切なことは、決めつけないこと、考え続けること。変わり続けること。
変わっていいんだと、想えること。
明日も早起きできそうです。

自作の什器

週末はお客様用の荷物入れ兼、棚受けの箱を作りました。
古道具で見つけた餅箱の作りがとても美しくて、こんなデザインでもっと大きいものが作れまいか、、、、と思いたってのDIM(Do it myself)!
完全に文系脳の僕は、設計図を書くなんてしたこともしようとしたこともないのですが、作りたいものができてしまったからにはやるしかありません。
棚板と荷物箱のサイズを測り、それらに合うように仕組みを考え、ホームセンターの板だとどれがいいか、その板は何枚必要か、、、。考え出すと、もっとこうしたら?こうしてみたい!あれこれやりたいことが膨らんで、設計図書き直し書き直し、ならば設計図も実寸通りに縮尺変えて書きたいぞ、なんて思いついたりで、スタートまでにすっごく時間を使ってしまいました。
そうして買い出しに行って、作り始めたら、あれが足りなくなった、これも足りない?!なんてホームセンターを何回か往復して、、、2日間かけて完成しました!
手間がかかった子ほどかわいいもので、しかも、ぴったり寸法のものなんて世には売っていないわけで、、、本当にお気に入りの什器となってくれています。

色んなものがすぐに手に入り、しかもそれなりに使い勝手が良くて、買いやすい値段のものがたくさんある世になりました。僕が子供の頃と比べても、まったく違う世界のようです。でも、ものを作る人の営みは変わらず続いていて、僕たちみたいに、手織りをしたい、やってみたい、という人たちだってたくさんいます。必要なものを自分で作ることが当たり前にできたら、どんなにカッコ良くって豊かで、安心できることでしょう。ゴーシュにまたひとつ、自作の什器ができたことで、ゴーシュという空間により一層愛着が湧きました。織物以外にも、ちらほら自作のものがゴーシュにはありますので、「あれ?これは?」時になるものがあったらぜひ、お声がけくださいね。しっぽ振って喜びながらお話させていただきます。

母が甘えてくれるようになりました。
もともと虚勢を張るような人ではありませんでしたが、僕たち子供には心配をかけまいと、それが当たり前のことと頑張るような、そんな母でした。
昨日の朝、急に母から家族のグループLINEに連絡が入りました。

「脈がいつもより早くて、気持ちが悪い。」
「昨日の夜からで、朝起きても治らない。」
「運転したくない。医者に連れて行ってくれないか。」

先週3度目の心房細動の手術をしたばかりの母。
ドキッとしました。
一昨日は天気が良く、梅雨入り前に整えたい、と畑仕事を頑張ったそうです。
いつもなら、ちょっとしたことではこんな連絡はしない母です。
ふた事返事で、実家へ向かいました。

結果大事には至らず、”陽の下で畑を頑張りすぎたのだろう””熱中症になりかけて、心臓が驚いたのだろう”というような事でした。
「頑張りたい、頑張れる」という気持ちに反して、ブレーキをかける身体。
しんどかっただろうなぁ。

人一倍健康には気をつけている母。
無意識にでも頑張ってしまう母。
仕事の日に急に悪かったなぁ、と謝る母。
助かったよ、ありがとうございます、と丁寧な母。

連絡ありがとうね、いつでも電話してきてね、大丈夫。
これからは、僕らが甘えてもらう番です。
たくさん、寄りかかってくださいね。

そうそう、手術室へ向かう車椅子へ乗る前、母は僕に向かってニコニコ笑いながら、両手を大きく広げました。それもYの字くらい大きく。
僕は母をハグし、背中を軽くポンポンとしました。
テレビで抱きしめ合うことは健康にいいと言ってた!と、先月くらいから会う度ハグをせがみます。
僕らの母、みさおちゃんはとってもかわいい。
チャーミングだ。
ちなみに、ジュコさんもみさおちゃんと会う度一緒になってハグしてくれる。
酒寄家の女性たちは、みんなかわいい。

かたづけ

整理整頓をする癖をつけたいと思っているのですが、なかなかうまくいきません。この一ヶ月でずいぶん整えられたぞ!と思っているのですが、目隠しにしているカーテンの裏側に少しずつ物を溜め込んでしまうんですね。ちょいっと置いて後で片付けようと思ってはいるのですが、その後の時間になると違う事が目の前にやってきて、結果同じ場所に物が溜まっていくという循環?になっています。2週間前はあんなにきれいになったのに、、、!なんて、お庭の草木たちの成長っぷりと物が溜まるのと、どちらが早いかな?なんてものです。
それに比べ、テレワークでゴーシュのひと部屋がアトリエになったうちのカミさんはと言いますと。
いかに快適にいい仕事ができるかは整理整頓にかかっているのですね、と思わざるを得ない整いっぷりです。
書くとまさしくそれはそうだなぁ、ということなのですが、本当に見ていて気持ちがいいです。
僕がストックルームとは名ばかりの物置にしていたひと部屋を、この一ヶ月くらいで見事に自分のアトリエ(仕事部屋)に変身させております。
通常業務をしながら、あれやこれやと配置を変えては試しながら、自分の心地いい環境を作っていく様は、本当に唸ってしまうほどです。
それをそばで見ている僕はなるほどなるほど、やっぱりそうですよね、そういうことですよね、と背筋伸ばして、後でしようと思った片付けのひとつをし始めるのでした。

月に1着、仕立てをしたい。なんて言いながら、5月は手織りキットを作ったり動画を撮ったりしていてあっという間に過ぎていってしまいました。。。。。
織っていなかった訳ではもちろんないのですが、それも嫁ぎ先が決まっている生地のお仕事だったりしまして、自分ごとはなかなか手が進みませんでした。
そうそう、給付金申請も不備があるということで戻ってきてしまったりして、どういうこと?!と調べていたらあっという間に2~3時間は経つ訳で、、、、。
当たり前ですが、思ったようにスムーズに事が進むなんてまずありませんよね。
何かトラブルがあったら、前より状況がもっと良くなるチャンス!と思って、不向きな事でも頑張らないと楽しなりません。
頑張るぞー!とささやかにお腹の下へ力を入れて、デスクワークですくわーく。
猫背にも気をつけなくっちゃ。
世の中を見渡すと、ちょっと気持ちが苦しくなるようなニュースが増えてきましたように感じます。こんな時こそ手を動かして、頭と心を柔らかく保ちたいものです。

ミシン

ミシンを踏んでいると思い出す情景があります。

家族5人で並んで眠っていたあの頃。
不意に目を覚ました夜更けに眠気まなこでうすぼんやりと
ふすまから差し込む蛍光灯の光

ダカダカダカダカダカ、ダカダカダカダカダカ、、、、

不規則に、ゆっくり、しっかり、何かが動く機械の音
そのリズムがなんだか心地よくて
またすーっと眠りに落ちていく

穏やかで暖かい、幼少期の記憶。

母が縫ってくれていたものはなんだったかな
上履き袋かな
なんでも入る魔法の手提げかな
一人一枚と言われた雑巾だったかな

僕は最近、お仕事でミシンを踏んでいます

とは言っても、工場さんに頼むような数のある仕事ではなく
かといって専門の特別な技術が必要な縫い物でもありません

手で縫うには強度が足りず、ちょっとだけ数があるような
僕みたいな縫い物好きにはちょうどよい規模感のお仕事です

布を織ること、手織りの心地よさをお伝えしていたら
ミシンをする時間も増えました

物作りは可能性を生み出すことだと思っています

思い出の音だったミシンの音が
誰かの未来の可能性になれますように

持続化給付金

申請しました。
そこでいったいどれくらいの規模感なのか改めて調べて見ると、5月15日時点で90万件(NHK調べ)の受付があったそうです。
当初最大130万件の受付予定とのことですが、あっという間に到達しそうです。
給付までは約2週間、、、できることはなんでもする!と書類まとめて税務署に証明書お願いして、どうにか今日の申請だったのですが、間に合ったのでしょうか。。。

待つより進め!と手を動かしているわけですが、人の動きが制限されてこの方、ゴーシュへのご来場者もぱったり少なくなりました。
そんな時こそ環境整備!というのも限界がありますし、ここは手を動かす以上に頭を働かせねばいかんところだ!とも思いつつ。
しかしながら、世はみなさん一斉にオンラインオンライン。
ゴーシュもオンラインストアを始めましたが、そちらでしっかり頑張り始めることはどうも違うような気がしております。
ゴーシュはやっぱり手織りのアトリエであって、ゴーシュという環境と共に手織りの楽しさ、面白さ、表現度の高さ、可能性の深さ、そして何より身近さをお伝えしたいと思っています。
オンラインでもできることを進めつつ、それでも一番大切にしたいことは、ゴーシュに来たいと思ってくださる方が安心して来ることのできる空間を守ること、
ゴーシュに行きやすい空気感、環境を作っていくことだと考えています。
最近特に、織りを通して糸と触れ合っていると、自然と気持ちが落ち着いて元気になってくる感覚を覚えます。
こんな時だからこそ、これからの時代にも、手織りは必要なものだと実感します。
不急じゃないけど不要でもないよね!って思います。
織りと共に、糸と共に、手仕事と共に、これからの世を形づくっていきたい。