井坂敦實さん

井坂敦實さんの講演を聞きに行ってきました。昨年つくば市名誉市民受賞の記事を市報で読みまして、そこに載っていたのが井坂さん。つくばの歴史を独自に紐解いている方らしいのですが、それより何より表彰に際しての井坂さんのコメントが僕にとってはたまらないものでして。と言いますのも、”筑波の歴史研究、文化財調査はすべて道楽です。”と。”その一銭にもならないことを続けて来れたのは妻のおかげ。妻への感謝の気持ちを込めて受けた” んですって。いやー、もう、こんなコメント読んだ日には井坂さんのお名前が頭に残ってしまってですね、またまた次号の市報に講演会を見つけたものだから、しかも並木市民センターだってことなので、これはもう行かざるを得ませんでした。その講演でも、本題に入る前の井坂さんの話出しが
”私の人生はヒモの人生でして、、、要職もしましたが、あれは任期付きの仕事だから正職というものではなくてですね、これまで研究を続けて来れたのは妻があってのことなんです”
というようなことをおっしゃっていまして。
講演内容も、ご自身の研究成果に対する確信と喜びや、とはいえ絶対はないというようなすべての可能性を否定しない姿勢、その時代の文化、価値観を色濃く感じる歌を残してくれた先人への感謝、聴講者と感情のキャッチボールをしているかのような、ユーモアのあるお話しでして、井坂さんという人間味のある存在に僕はぐいぐい惹かれていってしまいました。誰に求められたわけでなく、自分が知りたいから、興味があるからやっているという根本の姿勢がありつつ、それが結果つくばの未来に遺すべき価値ある知識になっているなんて、凄すぎますよね。聞いていてなんだか嬉しくなっちゃいました。ゴーシュも手織りを通してつくばの多様な文化形成の一員になりなるべく、、、!頑張ります!

のんびりなゴーシュ

最近のゴーシュはのんびりしていまして、体験さんでもメンバーさんでもご予約がある日は自然とそのまま貸切になることが多いです。織り方やタテ糸のセットの仕方などの説明が終わると、あとはみなさん自分の世界に入って織りに集中したり、ご友人、ご家族とご来場の方達は何気ない会話をしながら見せ合いっこしたりしつつ織って行かれてます。ひとりひとり違う自分の時間をゴーシュで過ごしていってもらえたらいいなぁと思いますし、何度も織りに来てくださる方には、大切な自分の時間を重ねていってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。そのちょっとした隙間で僕もみなさんとお話しさせていただくのですが、その何気ない会話がいつもご褒美のようだなぁと感じています。
もちろん、初めてご来場の方には織りについてのお話しが主なのですが、2度3度とお会いできる方はお互いの雰囲気も知ってきますから、お話の内容も自然と変わってきまして。お庭のことだったり、ゴーシュの建物のことだったり、食べ物のことや家族のこと、暮らしのちょっとした会話になったりすることもあります。ゴーシュにご予約がない日は基本僕が制作をしたり、デスクワークをしたりしていて、むしろそういった日の方がほとんどなので、やっぱりこう、人とお話ができるって嬉しくって楽しいことなんですね。こう書くとなんだか寂しがり屋さんというか、一人っ子みたいな感じがしちゃって書いててちょっと笑えるのですが、それもそうかもしれません。ゴーシュと並行して営んでいるストールブランドのtsutaeは基本、半年に一回の展示会が晴れの舞台でして、それ以外は制作したり、企画を練ったりしていることがほとんどで、自分や糸との会話がほとんどです。それもそれで充実した時間なのですが、やっぱり人との会話は特別です。それも、ゴーシュにいらっしゃる方といったら、手織りに興味がある人しかいないのですからもう、ありがたいったらありません。今日は最近入会されたメンバーさんが自然と貸切になったのですが、こんな感じで、ちょっとお話ししたりじっくり織ったりな時間を一緒に重ねていました。人それぞれの、いろんな時間。手織りを介したいろんなコミュニケーションを作っていきたいなーと改めて思った1日でした。

ゴーシュクローズの日

ご予約がない日のゴーシュはクローズ。最近は主に春の展示会に向けて、ひたすら織っています。今日はコラボレートの依頼をいただいた制作&ストールカラーセミオーダーのサンプル製作。秋の展示会と違って春は受注会の場でもあります。春にいただいたオーダーをぐわわわー!と織って、寒くなるちょっと前にお届け。東京で活動していた頃は、ただただひたすら織りたいように織っていたのですが、今はデザインのことや生産のこと、糸の在庫も加味した企画をしてみたり、、、、と、ずいぶん織りとの関わり方が変わってきました。それでもこれまでやっていなかったことをするようになったり、ちょっとでもその段取りが理解できるようになったら、それはそれは気持ちよくって。自分の織りたいように織る、ということはどんな過程であってもやっぱり”自由”な感覚を持てるのだと思います。今朝の新聞で目に止まったひと言がありました。「9回作ってうまくいかなくても、10回目に成功する。」なんとまぁ、織り続ける日々を肯定してくれる言葉でしょう。時代の荒波を乗り越えてきた先人の言葉はとっても強くて逞しい。

nicethings

最新号(2023年2月時点)にゴーシュとtsutae、 JUCO .さんのことが掲載されています。
オファーをいただいたときは、なぜ僕たちに?!とびっくりしたのですが、担当さんがとても誠実な方で、雑誌の目指す形、表現したいことを応援したいと思ったため僭越ながら受けさせていただいた次第です。しかしながら8ページ!すごいですね!これまたえぇっ?!となったのですが、nicethingsとしてはひとつの取材先にこれくらいはいつも通りというか、むしろページ数が足りないくらいなんだそうです。想像するに、雑誌という形を保って世に出すには掲載内容のバリエーションはもちろん、写真の雰囲気、紙質、製本の仕方、発行部数、届け方、、、、色んないろんな制約と言いますか、先人たちが見つけたフォーマットと言いますか、そんなものがあるはずで、それでもそれを盲目に信じるわけでなく、自分たちの形にしたい雑誌という形を目指している姿勢が、本当に希有なことだと思いまして。
その形のひとつが、”ひとつの取材先をしっかりしたボリュームで掲載する” なんでしょうな、と感じたわけでして。取材もほぼ1日を使ってくれて、本当に足を使って本を作っているんだなー!と知らぬ世界の一端に触れされてもらえた時間でした。nicethingsの既刊を見ると、チラホラと知人、作り手仲間も載っていたりして。それだけで気持ちがぐんと近づいたりもしつつ。
内容読んで色々と感じたこともありますが、シンプルに本の佇まいが最高です。紙質にも驚きました。ページをめくっている、という感覚がしっかりします。インテリアにもなってくれそうな雰囲気。お取り扱いの書店が地方には少ないのですが、もしご興味いただけた方はぜひ、オンラインへどうぞ。そして、できることなら心の最寄り店で。もしくは、地方の書店さんをご利用ください。nicethingsを扱っているお店は、きっといいお店に違いないから。
追記
nicethingsたくさんのご注文ありがとうございます!
現在納品待ちの状況でして、届き次第皆さんのお手元への手配を進めます。
少人数の編集部と聞いています。待つ時間もお楽しみいただけたら、、、、ありがたいですー!

千年一日珈琲焙煎所

ゴーシュメンバーさんのお一人が働いている、千年一日珈琲焙煎所。
つくばにお住まいの方ならご存知でしょうか。珈琲のお豆が買えるほかに、絵や写真の展示をしていたり、ちょっと気になるイベントのフライヤーが置いていたりする、文化の香りが心地いい場所です。
その焙煎所が”天然生活”に載っているということで、メンバーさんがお知らせしてくれました。
5ページの取材記事のキャッチコピーは”あたりまえに働ける場所へ”。
店主の大坪さんとはお会いした時にひと言ふた言、何気ない会話をするくらいですが、なんだかちょっと変わった雰囲気で気になるぞ!?と思っていました。その僕の”気になる”の答えが書かれた内容がそこにはあって、なるほどなー!と色々ガッテン腑に落ちました。
個人でお店を始める人は何かしらの志や実現したい暮らし、目指す社会、世の中との関係性があるものと思っているのですが、大坪さんのそれが一部垣間見えて、とっても嬉しい気持ちになりました。
希望があるっていうのかな。こんな人がいてくれることが有難いなぁと。
もっと世の中が寛容な社会になればいいなぁと思うし、優しい価値観が増えれば、ギブの気持ちが自然と循環するでしょうし、できないことを落ち込むのではなくて(落ち込んだっていいのだけれど!)、できることをもっと伸ばせる、夢中になれることに突き進める社会ができるような気がしています。
色んな人がいていいし、いた方が豊かだし、いろーんな価値観を集めて、その違うみんなそれぞれが生き生きとした日々を重ねられたら最高だと思うのですが、大坪さんの見てる世界はなんだかそれを実現できるような気がしました。それは5年後10年後か、もっと先かもしれないけれど、その想いを持って日々を営んでいることが素敵で最高だなぁって。なんかよくわからないんですが、今度あったら「先輩!」って呼びたくなりました。

時余利

益子に行ってきました。
かれこれ1年以上ご無沙汰だったのですが、夫婦共に好きな街で、何より古道具屋さんが好みなのです。
点在しているお店はそれぞれに個性があって、いつも何かしら心に響くものがあり、その時々でこれは、、、というものを連れ帰ったりしています。中でもスタッフさんの感じがとても良く、益子に行ったら必ず立ち寄るお店があったのですが、そのスタッフさんが独立し、お店を出されたとのことで訪問してきました。いちスタッフだった時は、やはりオーナーさんがあってのお店であって、”その空間での自分”というものをしっかり意識されていたのでしょう。その時ももちろん素敵な立ち振る舞いだったのですが、ご自身のお店で、自らセレクトした古道具たち、商品たちと共にいらっしゃる姿はより一層穏やかで、より誠実さが際立つと言いますか、空間を共にしていてとても心地よい気持ちになりました。
”ものを選ぶということは自分を選ぶということ。ものを作るということは自分を作るということ。ものを買うということは自分を買うということ”というようなことを言っていた先人を思い出しましたが、やはりこのお店も同じく、店主が選んだものたちを見ていると、言葉はなくとも彼と会話しているような、彼自身の内面を見せてもらっているような、そんな不思議な高揚感がありました。そんな場所で連れ帰ったのは、木彫りのクマと子ども用の小さな椅子。クマにはユーモアのあるポージングに惹かれ、椅子には健やかな子どもたちが座ってきたであろう凛とした佇まいに惹かれました。古いものにはそれぞれの記憶があって、それを選んで今の世に生きる僕たちに伝えてくれる人の眼があって、そこには言葉少なくとも確かなコミュニケーションがあるなぁと感じ入る時間となりました。
益子に行った際はぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
”時余利”(じあまり)
321-4217
栃木県益子町益子2759
0285-81-7274
平日:13:00-18:00
土日祝:11:00-18:00
定休:毎月5の倍数日


週末はどこかしらへ出かけることが多くって、先週はつくいちに行ってプラネタリウム見て、お散歩して、、、とつくばをぐるぐるすることが好きなのですが、昨日は筑波山へ行きましたよ。
と言いますのも、お宿訪問をしたくってですね、何件かお邪魔させてもらってきました。
ゴーシュには遠方から体験に来てくださる方も多く、まれに泊まりがけの方もおりまして、そんな時におすすめですできるお宿があったら楽しいなー!とずっと思っていたのです。
今はネットで調べたらすぐ情報が得られますが、ここはやはり土地の人間が実感を持ってお勧めできるお宿をご提案できたらこれはもう安心ですし、よりつくばという街を楽しんでいただけるのではないかな〜と。
そんなこんなでひとまずつくばといったら筑波山!ゴーシュからは離れてしまいますが、やはりここは筑波山の温泉宿からでしょー!ということでの今回でした。流石に客室は見れなかったのですが、日帰り入浴をしている時間帯にお邪魔しまして、さぁ拝見。いやー、素敵なお宿、見つけましたよ!やや、筑波山のお宿といえば誰もが知っているとは思うのですが、店構えから内装、スタッフさんの対応などなど短い滞在でしたがとっても心地よく、気持ち良い空間でした。
これは泊まりたいねー!と話してさぁ空室検索。
年末家族旅行でも、、、と話していたけど体調不良により断念していた酒寄家。
ちょっと奮発してもいいかしら?!
地元でお泊まりだなんて、それはそれで特別体験じゃないかしら?!
もうすでにワクワク楽しめているんだから、なんだか嬉しくなっちゃいます。
つくばの素敵なあれこれをお勧めできるように、まずは自分で体感してきますー!

シェ・レノン

やっぱりとてもとても素敵なお店でした!
お腹以上に気持ちが満たされる飲食店って実はそんなに多くない気がしているのですが、こちらのレストランは本当に気持ちが満たされて、美味しい!というなんともたまらない時間になりました。
昨日も書いたのですが、家庭的な雰囲気のマダムの接客が心地よく、優しくも凛としたシェフがかっこよく。まだ両手で足りるくらいしか行けていないのですが、ことあるごとに伺いたいなー!という気持ちになるレストラン。こんなお店と出会えてとても嬉しい。
見た目の量はそんなに盛り盛り!ではないはずなのに、今日もお腹はたーっぷりになってしまいました。こんな時は、”満腹にならなければ、ずっと美味しいご飯を食べ続けられるのになー”なんて思ってしまいます。酒寄家は兄も姉も美味しいものへの興味が人一倍あるのですが、僕もしっかり?その血があるのかしら。食べ歩きが趣味!というよりは、好きなお店が見つかるとそこにばかり行ってしまうようなタイプなのですが、兎にも角にも食べることってやっぱり楽しい!
それが家族や恋人、大切な人、仲間たちとだったら尚更ですよね。
たまたま隣の席になったおじさまもとっても素敵な方で、ひらくが泣いちゃったら一緒にあやしてくれて、、、、!こんな一コマが生まれるお店なのもまた嬉しく、ありがたく。
つくば市松代のビストロ・シェ・レノン。
みなさんにもおすすめのレストランでございます^^

ずいぶんご無沙汰になってしまったこちらのブログ、、、。
今年こそは!!!なんて言いません。
できるときにできることをできる限りやるのみ!
ということで、新年あけて6日。
僕とパートナー、ジュコさんの誕生日であります。
生まれた日が一緒って楽しいねー!なんて毎年言い合っていますが、今年はつくばの大好きなお店でご飯の予定。昨年初めてひらく(息子1歳半)と行ったのですが、マダムから「ひらくちゃん?」と聞いてきてくださって、なんとまあ、ゴーシュのインスタグラムを見てくださっているとのことでした。
そんなこともあって、より気持ちがぐっと近づいてしまったレストランは”シェ・レノン”と言います。
つくば市松代にある一軒家レストランは個人店よろしく、とてもアットホームで居心地のいいお店。
特別な日常食、でもおうちじゃできないお味とサービス。ボリュームもたっぷりで、初めて行った時は食べきれずにお持ち帰りさせてもらったほどでした。
明日からのオープンで、明日の夜に行きたいってな気持ちなもので、予約が取れるかどうか、今から受話器を持って準備しておかなくっちゃいけません。
さぁ、楽しみです!
今年は気張らず、日記のような気持ちでこちらに日々を書き留めていけたらいいなぁと思っています。

ゴーシュのつよし

えんとつ町のプペル

突然ですが、僕はキングコング西野亮廣さんを応援しています。

あんなに一生懸命な人を僕は見たことがありません。
自分の目標に、あんなに正直な人を僕は他に知りません。
そして、あんなに優しい人を僕は他に知りません。
いや、最後だけは嘘で、僕のまわりには優しい人ばっかりで、みんな愛情深くって、ほんとにいつも感謝してばかりなのですが、西野さんの表現に触れていると、本当にこの人は優しい人なんだな、と思わずにはいられません。

西野さんに興味を持ったのは、「成人式をやり直そう!」みたいな企画でクルーズ船を貸し切って、費用は全部西野さん持ちで、衣装やヘアメイクさんや関係者各位もたくさんいて、そのイベントにボランティアで友人も参加していたりして、、、この人、なんか面白いぞ?!と思ってからでした。
絵本を書き始めた時も、その絵本の無料公開の時もそうですし、気持ちのどこかでずっと気になっていました。
そうして、西野さんの現在進行形エンタメが知れるということで、オンラインサロンに入会したのが去年の5月ごろ。
毎日投稿される記事にふむふむと学びを得て、膝を打ち、心踊らせ、背中を押されながら、いつの間にか西野さんのプチ追っかけみたいになっています。
つまりただのファンです。
知れば知るほど好きになる、と言ったら気持ち悪いのですが、気にせざるを得ない頑張りっぷりなのですね。
ほんとにほんとにほんとうに頑張っていらっしゃる。
言葉遣い変になってしまうくらい、西野さんはがんばっているんですね。
だから、こんなに頑張っている人がいるのだから、僕ももっともっと頑張れるし、もっともっと進みたい!と思わせてくれる。
同じ時代にすごい人がいたものです。

そんな西野さんが8年前にスタートさせた”えんとつ町のプペルプロジェクト”のフィナーレである、「映画えんとつ町のプペル」が12月25日に公開されます。
つくばでは、イオンの2F “USシネマつくば” かイーアスの3F “MOVIXつくば”で上映されるそうですよ。
僕も初日に見に行きますので、このブログを読んでくださっているみなさんも、ぜひご予定に入れてみてくださいね。
いつもありがとうございます。

映画えんとつ町のプペル公式サイト →  ☆☆☆
西野さんのオンラインサロン    →  ☆☆☆
最近のエッセイもたまらないです  →  ☆☆☆