織りの失敗

タテ糸作りをしていて「あれっ?!」ってなることがあります。
織りの設計はほとんどしないのですが、それにしても感覚だけで織るだけでなく、考えながら織ることの楽しさを知ってからというもの、ああ織りたいこう織りたいという気持ちがクリアになってきました。
今はグラデーションのタテ糸を作っているのですが、そこで、しっかりとそれぞれの色数、配置を設計しずぎずに(あえてです)手を動かし始めました。
経験則で「いい塩梅」にできる、なるとふんでいたんですね。
ずれたらずれたで落とし所も見つけられますし、気持ちいいずれ方もあったりします。こうしなきゃダメ、なんてないので失敗という概念すらないのが設計しずぎない利点なのですが、こと、今回のグラデーションには当てはまりませんでした。タテ糸作りの途中で「あれっ?!」ってなってしまって、むむむ、、、とうなって、糸の通し直しをしたりしました。
失敗なんてないはずなのに直すなんて変な話ですが、これは違うぞ、気持ちよくないぞ、となってしまったのです。
グラデーションになっている、ちゃんとグラデーションに見えるタテ糸をつくりたかったんですね、僕は。
「急がば回れ」でしっかり設計をしてから動けばよかったのですが、百聞は一見に勝りませんし、そもそもグラデーションなんて今まで織ったことないものですから、結局「設計しないで間違った」という貴重な経験ができた、ということに喜んでみたりしつつ、また初めての織りに挑戦する時には、「まずは織らなきゃ分からない!」なんて言って、また失敗したりするんだろうな。

リバーシブルの交叉織り

今日(6/24)インスタグラムでメンバーさん向けのサンプル織り画像をアップしたのですが、その織り方をこちらでご紹介してみますね。(メンバーさんへ→後日動画もアップしますー!)

・リバーシブル織りのタテ糸を作る。
 タテ糸を2色選んで、それぞれの太さを1:10くらい差をつけます。
 例 白1本に対し茶10本取りにし、交互に白、茶、白、茶と通し、時々、茶、白、茶、白、と順番を逆にし、また、白、茶、白、茶、と元に戻し、細い白と太い茶が交互になったタテ糸を作る。

・リバーシブル織り方で交叉織りをする
 リバーシブル織り→タテ糸とは逆にヨコ糸は太い白、細い茶、を一段ずつ交互に織り、時々また順番を細い茶、太い白、に変え、また元に戻し、、、を繰り返すと、白の面と茶の面ができてリバーシブルになる。

 交叉織り→右から通したヨコ糸に、左側で違う糸を引っ掛け(交叉させ)、一段に2色入れる織り方。

リバーシブル織り方で交叉織り→右から太い白を通したら左側で太い茶を交叉させる→次の段で右から細い茶を通したら左側で細い白を交叉させる→時々リバーシブル織りの要領で白と茶の順番を変える→交叉させる時に太い茶を違う色(インスタではダークレッド)に変えたりして、模様の出方の変化を楽しむ。

うーん、、、、リバーシブル織りの変化系としてすごい掛け算みたいに模様の出方が複雑になっていくし(でも2枚綜絖でできるし)、いろいろーんな表情に出会えるから面白い織り方だと思うのですが、文字にすると全く伝わる気がしません、、、、!すみません、、、。

糸をコーン巻きする

今日は染めた綛糸(かせいと)をコーンに巻き直す作業(以下コーンアップ)をしました。
糸を染めるためにはまず糸を綛(かせ)という状態にした方が染めやすく、その綛で染めた糸をゴーシュにあるようなコーン巻きの状態にしてから織る、ということが一般的な糸染めの流れ(のはず)です。
のはず、というのも、染めに対して師というものがおりませんで、本を読んだり見聞きした情報をもとに「やってみている」ので、「これでいいはず」という作業進行だったりします。
だからか、ただただ僕が慣れていないからか、すんごく時間がかかってしまいまして、これはちょっと先が長いぞ、、、という状況が見えました。
すごい前進!
というのも、手織りをしていると、「染めはしてるんですか?」「紡いでいるんですか?」とひんぱんにご質問いただきます。
している、と言えるほどの経験はないのですが、したことがある、くらいなのでそのままお伝えしているのですが、今年は染めもしたい(久しぶりに)!、ということで、今日はそのコーンアップ作業だったのです。
しかしながら、みなさんにお伝えする前に僕自身がある程度慣れておかねばならぬ現状がすっごく浮き彫りになりまして、どんな方法がいいのか、簡単に楽しくできるのか、ちょっとムフフと考えております。うん。簡単に楽しく、がいいですよね。はじめの一歩はどんな形がいいか。お庭の藍が育つ前に決めなくっちゃ!

手織りの自由さ

最近、改めて手織りの表現技法としての自由さ、寛容さを感じています。
商業的な手織りでなく、個人の楽しみとしての手織りは自由表現にとって最たるものですし、商業的な手織りですらこれからはそれが当てはまるのかも?と思っています。むしろ、明確な表現や、個人的な想いが伴わないと手織りという形式で商業的に成り立たせることは不可能かもしれない、と思ったりもしています。
手織りでご飯を食べたいと思っているなら、それこそ個人(自分)の想いを見つめて見つめて、それを表現していくしか道はないのかもしれません。
ご飯を食べるかどうかはさて置き(書きたいことが脱線するところでした)、手織りは本当に自由だな、と。
絵を描くことほどに自由かもしれませんよ。
だって、分業制で(産業として)続いてきた手織りにあって、それを個人の楽しみとしてやろうということで、タテ糸作りから織り上げまで自分でするって、すんごい自由度高いことだと思うのです。
手織りでよく言われるのが、タテ糸作り8割、織り2割みたいなことなんですけれど、そもそも自分が織りたくて織るのだから、その8割の中でも2割の中でも、自分の気持ちのままに変化ができるってことなんです。
分業制だと、まずはじめに織りの設計が必要ですし、その設計に沿って各ポジションの人がそれぞれのプロフェッショナルの仕事をしていきます。
だから、設計から逸れたらそれぞれのプロの能力が発揮できなくなるので、やっぱり設計って必要なのです。分業では。
でも、個人の、自分が楽しむ織りであれば、全部自分でする前提なので、設計が必要ないのですね。織りを行う上で工程に対する知識はある程度必要ですし、あったほうがより良いとも思いますが、設計まではしなくても、楽しく、心地よく織ることってできるんです。
もちろん、設計してから織るとしても、自分で全部したくてすると思えば、それもまた喜びと楽しみの一部になってくれます。
「手織り」と聞くと、時間がかかる、手間がかかる、と思われる方も多いと思います。それも一部本当です。
でも、織りとの向き合い方次第で、まったく違う世界が広がっていきます。
手間がかかるからこその楽しみがあり、豊かさや特別な時間を感じることができたりします。
僕自身、昨年までと少し違う工程、考え方で織りと向き合い始めました。
そうして冒頭の感覚がぐわわ〜っと湧いてきたのです。
「いやー、手織りってほんと自由ですね。」
って、内心ワクワクしています。
それは、メンバーさんの作品を見ていても感じることだったりして。
世にあるたくさんのものづくりの、手仕事のひとつとして、これからの世にもやぱり手織りはあったほうが楽しい世界になるよな〜、なんて思った1日でしたとさ。

想い通りに織る

今日は秋の展示会に向けてストールを織り始めました。
シンプルでプレーンな印象のストール。
そして、織りながらふと思いました。
織りを始めた頃は、こんなシンプルなものは織れなかったなって。
織りたいものを織ることは変わらないのですが、あの頃は、織りながら完成したデザインが浮かび始めたらあえてそこから離れるように織っていました。
見えないところへ、もっともっと知らない世界を見てみたい。
そんな気持ちで無我夢中で織っていました。

でも、今はけっこう変わって来ています。
デザインが浮かんだら、素直にそのまま織り上げるようになりました。
思い描いた色、サイズ、巻いた時の感じがどれだけ実際と同じなのか。
イメージを形にできているのか。そこに自然と向かうようになりました。
そう織ることが、心地よくなりました。

そうして、またふと思いました。

まったく先の見えない世の中で、誰もが不安と共に生きるようになっているのだから、せめて自分の物作りくらい、自分の思い通りにできたらいいよね、って。

「自由」という言葉で手を離すのではなくって、織りたい人にそっと寄り添い、想いや進みたい方向を汲み取りながら、その人自身の織りたいものが織れるように、手織りの優しさを感じてもらえるように、ゴーシュという場が在れたら、これほど幸いなことはないです。

織りたいもの、一緒に織れるようになりましょうね。

織ること

久しぶりに織っています。
整経して、筬通しして、綜絖通しして、巻き取りして、織り機の前に座って、織っています。
ひとつひとつの工程を自分のペースで進めていって、「この色の次はこの色い入れたい!」と閃いたら、その発想のままに色を重ねていく積み重ねがなんとも気持ちが良いいのです。
最近曇りや雨続きで、気持ちも晴れやかになりずらかったのですが、色を織り重ねる世界はなんとも鮮やかで心地よくって。
身体の細胞の隅々に血が巡っていく感覚と言うのでしょうか。
不思議なのですが、織っているとどんどん元気になっていくような気がします。
それくらい久しぶりに織ったからでしょうか。
手織りキット制作や動画撮影で織ること自体はしていたのですが、これらは明確に「伝えたい相手=みなさん」に向けての織りだったりするのですが、(もちろんその瞬間瞬間は楽しく織っていますよ)、今日の織りはなんともなしに決まりもなく、感覚的な色合わせで織っていく感じ。
それがとても心地よく気持ち良かったのです。
自由な感覚で織る。
このことを僕はいつの間にか忘れかけていたのかもしれません。
気がつけてよかった。
もっともっと自由な気持ちでものづくりができるはずだなーと思うと、それだけでまた元気が湧いてきました。

細かい作業

手織りキットのサンプルを織っていて感じたことがあります。

「細かい作業ってすごい楽しい!」

というのも、足踏み式の織り機と違ってキットは織る際、どうしてもひと目ひと目経糸をすくって織らないといけないですし、模様を織るにしても一段ずつ織るというよりは、やっぱりひと目ずつ織る、というような方法になってしまいます。
でも、そのひと目ずつという進み方がなんとも心地よかったりしまして、むしろだからこそ細かい模様織ってみよう!なんて気持ちになったりします。
これは織るサイズがコースターの大きさに限られていることが功を奏しておりまして、もしマフラーやマットなんて物を緻密に織ろうと思ったら、それはなかなかどうして、途中で気持ちが折れかけません。
緻密な物を織ろうとするのではなく、織りたいように織ろうと思ったら結果緻密に織っていた、くらいが気持ちいいです。
そうして、湧いてくるイメージや、織っていて気持ちいい方向、色合わせに向かって進んでいく。
無我夢中に、時間を忘れて、自分の内面に向かってものづくりができる楽しさが手織りにはあるなぁ、なんて思いつつ。
そうして、織った物が自分の暮らしを彩って、いつの間にか友人知人、離れて暮らす家族の元へ旅立っていったりして。
目の前の手のひらサイズの織物が、自分の世界をどんどん広げていってくれる感覚。
ずーっとこの世界を繋げていくために、やっぱりしっかり、目の前の細かいことをしようって思います。

おうちで手織り-その2

おうちで手織りキットの作り方を日々試しておりまして、ひとまずこの方法がベストかな?!という形が見えてきました。
あとは作り方動画とその受け皿と、どこまで整えてからsnsでお知らせしていくか、、、という段取り調整になっています。
とは言いましても、「こんなことしてます〜!」と何の気なしにインスタでUPしたら予想外の反響がありまして、これは気合が入るぞ!という気持ちと共に、マイペースでやっているわけにはいかないな、と少しドキドキしています。
面識のない方からのコメントは、とっても嬉しくって、その分背筋をビシッとのばしてくれます。動画もこれまでメンバーさん限定で配信していたのですが、今回は初めましての方も意識した「キットの作り方動画」にしたいところ。
会ったことのない方へ向けてのひとり喋り、そして作り方がより分かりやすいように、、、、やー、ドキドキします!
今日は朝からドキドキしっぱなし!
どんな方法がいいかなー。
この前思いつきでしてみたインスタライブも、その場でのコメントのやりとりが新鮮だったりしました。
うん!考えまとめます!

おうちで手織り

織り機レンタル案もそうなのですが、それよりもっと前に、「やってみたいけれど織り機までは、、、、」という方も多いはずですし、なにより外に出たくてもなかなか出ることがはばかれるような雰囲気を、何となく感じている方が多いように思います。
それで子どもたちもずっと家にいるし、そこでできることも楽しいこともなかなかどうしてバリエーションが、、、という方もいらっしゃいます。
そこでゴーシュができることは?!と考えたら、家にあるもので織り機作れるじゃないっすか!ということに気がつきました。
気がつくというか、思い出すというか、「ダンボール織り」というカテゴリーが織り業界にはありましてですね、それをお伝えできたらいいのではないかな、と思い立って、今日はずっと工作していました。
まずは手軽に、コースターを織るためのサイズ出しです。
どこを何cmでカットして、余白はどれくらいあったら織りやすいか、糸はどれくらい必要か、などなど、考えるポイントはいくつかあるのですが、一番のポイントは、「家にあるもので作る、あるもので織る」になるかな、と思っています。
このポイントを抑えてお家織り機の作り方や織り方、織れるもののことをお伝えできれば、それこそ身の回りには素材が溢れているように思えるかもしれませんし、消費することの楽しさと共に、生み出すことの楽しさも感じてもらえるかもしれません。
どうしたら「まずはやってみる」ができる環境、状況を作ることができるだろうな〜、と試し織りをしながらワクワク考えています。

コットン糸

ゴーシュで使っている糸は主に残糸なのですが、そうでない糸もあります。
でも、そこはやっぱり気持ちがこもっているものの方がいいし、ただの商業的な糸じゃ寂しくなっちゃう。いくら質が良くたって、なんだかあれれ。
ということで、手織りの活動を続けていく中で出会うたくさんの仲間たちの中にその人はいました。
saredoという屋号で糸屋さんをしている 萱澤(カヤザワ)さんです。
最初は糸の質感、色合いに惹かれ、とあるイベントでご本人と対面。
安心感の塊のようなルックスと、ご夫婦で営まれているお仕事スタイルに引き込まれ、ゴーシュでの糸の取り扱いを即打診。
そうしたら、拠点は奈良にも関わらず、つくばのゴーシュまで来てくださるとおっしゃるではありませんか。
しかもお二人で。
恐れ入ります。
そうして無事お取り引きが始まりまして、ゴーシュでの糸のお取り引きが今も続いております。
saredoのitoの中で、ゴーシュで主に揃えているのは、リサイクルドコットンと、リ・スペクトコットンの2種類(糸の説明は最後のリンクにてsaredoさんサイをごらんくださーい)。
手織りが初めての方にも扱いやすい太さと癖のない質感。
綺麗な色合いと心地よい風合いのむら染め糸。
マフラーにしたら春先は軽やかに、使い込むとふっくら柔らかくなって冬でも暖かく、とても気持ちのいいコットン糸なのです。
それもそのはず、もともとはくつ下用に作られた糸だそうです。(でしたよね?!)実際にsaredoのサイトでも同じ糸を使って作られたくつ下を販売されていますし、糸自体も販売しています。
ゴーシュでも店舗では糸の販売をしていますが、ネットではまだ出す準備ができていないので、もし気になる方はsaredoのサイトをみてみてくださいね。

https://saredo.theshop.jp

では!