もどかしさも悪くない

今年から改めて英会話を始めました。
といってもそこは僕なので、学校というよりももーっとカジュアルな街のスクールといった趣きの個人さんが営む場所に月2回通っています。
もちろん、「いい加減英語を不都合なく使えるようになりたいぞっ」という気持ちのもとに「今年こそは!」と意気込んで門を叩いたのですが、まずは英語に慣れることから、暮らしの一部分に英語を存在させることから、といった形で取り組んでいます。
月に2回なんて少なすぎる!と始めは思ったのですが、体感としてはあっという間にやってくるレッスン。僕のペースからしたらちょうど良いのかもしれません。でも、もちろん予習復習もまだまだできなくって、会話中ももどかしくなることばかり。簡単な単語が出てこない。あぁ、もどかしいもどかしい。
でもきっと、このもどかしさが「物事を身につけるモチベーション」になるんだろうなー、なんて帰り道になって思いました。
これって、好きな人に好きって伝えたいけど伝えられないもどかしさと一緒かしら?あの時の気持ちと一緒かな?いや違うかな?
でも、もどかしい気持ちなんて最近めっきり感じていなかったので、これまた新鮮な感覚がむずがゆくって悪くない。
何か新しいことを始めるって、いいものですね。

ギタージャンボリー

大規模イベントの開催自粛の結果、今日振替で行われた「ギタージャンボーリー六本木場所」。会場は J-WAVEスタジオだったり、スタッフさんが打ち合わせする部屋だったりだそう。
普段と違う状況だから、普段と違うことをして、みんなで楽しむ。
こういう変化ってとても気持ちいいですね。
ライブ会場から中継で繋がる放送とは全然違くて、それこそ、ラジオから聴こえてくる音楽は目の前で演者が振り絞った生の音、気持ちだと思いました。
今だからこそ歌える歌があって、歌うべき歌もあるはずで、それをこの場でするかどうか、悩みに悩んだアーティストもいれば、いつも通り平常心のアーティストもいるはずで、どちらがいいということはどこにもないのだけれど、それぞれのその場に、その人間の心があるならば、きっと素晴らしい表現なのだろうな、と思います。
そして、ラジオの前にいる僕の目頭を熱くするのは、きっと、今という時代に心を留めて、自分の表現を精一杯している人の表現なのだ。

ゴーシュはどう?

tsutaeはどう?

サカヨリツヨシはどう?

一生懸命な人の言葉は、いつも僕の心をぎゅっとしてくる。

ライブっていいなぁ。
展示会落ち着いたら、ライブに行こう。
演劇にも行きたいな。

表現に向かって、今を頑張ろう。

優先順位

展示会期中に、会場で織る経糸(タテイト)を作っています。
普段は初めてお会いする方にも分かりやすいような柄物を織ったりするのですが、今回は薄いコットンストールを織りますよ。
季節柄もありますし、次回イベントのこともありますし、あれこれ段取りを踏まえてなのですが、、、、。
改めて、経糸作りっていい時間だな〜と思いました。
織る時間に比べたら、やはりちょいと経糸作りの方が時間がかかることがあったりします。でも、その時間にどんな色にしようかなーとか、どんな織地にしようかな、とか色々想像できますし、今回の僕で言えば、「そもそも手織りをしているんだから、時間がかかるのは大前提で、効率優先にしなくていいのかもしれない。」と改めて思いました。
展示会の準備なので、もちろん「段取り良く、効率良く」は必要なのですが、あまりそこに意識を置きすぎると、どんどんシステマチックになってしまって、織るものを決まり切っていってしまって、表現もありきたりになって、、、。
TPOを踏まえながら、でも、そればかりではなく、遊び心をどこかに置きつつ、あの時手織りに感じた魅力をそのままに表現していきたいな、と。
薄いコットンストールって、経糸すごく細かくしないといけないのです。
冷静に考えたら、展示会前はどうしたってバタバタするので、そんな時間のかかる細かいのにしなくても、ひとまずデモンストレーションと割り切った経糸でもいいんじゃないかって、ふと頭をよぎったのですが、いやいやでもでも、と。
経験則から見えてくる必要性と、優先順位と、それらを踏まえても時折浮かんできてしまう「なんとなく」という直感と。
色んなものが同居したまま、進んでいきたい。

感謝

今日、ゴーシュにいらしたメンバーさんからこんなひと言を頂きました。

「こんな時でも、開けていてくれてありがとうございます。」

いえいえいえいえ、こちらの方こそいらしてくれてありがとうございます!
いらしてもらえて、本当に嬉しいのです。
無理して外出はさせたくない気持ちがあっての臨時休会受付でしたが、やっぱり織りに来ていただけることはとっても嬉しい。
「織りたいと思ってもらえること」
「織り機を使ってもらえること」
「ゴーシュのシステムを活用してもらえること」
全部が全部嬉しいです。
世の中がどうなっていくのか全く見えない現状で、楽しいことがどんどんしにくくなっていますが、こんな時だからこそ「楽しいこと」や「気持ちが落ち着くこと」「じっくりできること」「自分のペースでできること」をしてもらいたいから、ゴーシュはいつもと変わらずオープンし続けています。
何より、選択肢のひとつであり続けたいです。
自粛で休業も大切な決断だと思います。
でも、それで世の中から選択肢がどんどん無くなっていくことは、とっても寂しいんです。
ゴーシュは小さな手織工房ですし、ご来場の方々も「不特定多数」ではなく、みなさんどちらにお住いの方かはっきりしています。
一度にゴーシュに滞在される方も、僕を含め多くて5人です。
どこまで気をつけたら正解かなんてキリがないですが、それでもできることをできるだけして、「織りたいと思う方に来ていただける場所」であり続けたい。

今だからこそ、安心・安全を見直しながら、これまで以上に「織りたいものが織れる場所」であり続けたい。

織り機改造

展示会前になると、準備のあれこれでどうしても話題が片寄ってしまうのですが、半年に一度のことなのでどうかご容赦いただきお付き合いくださいませませ。
ということで今日は、織り機の改造をしましたよ。
展示会では織り機と共に在廊し、実演しながら接客をするわけですが、搬入搬出がどうにもネックでした。
少しだけ解体すれば車に積めるので、ゴーシュのイベント出店の際はそうしているのですが、都内や大阪での展示会となると、基本的に発送となります。
そこでどこをどう解体してどうパッキングしたらよいものか、常に思案のし所でした。
解体と組み立ての時間のバランス、送料のこと、ならばどれを手持ちにするのか、アレコレアレコレ、、、、。
そして来週から始まる東京展。都内では移動に電車の乗り換えも多く、動く時はなるべく身軽にいたい。今回ももちろん配送での搬入です。
さて、ここでキョロキョロ周りを見ていたら、「パキーン!!」とひらめいてしまいました。パッキングできないサイズの部品があるなら、できるサイズにしちゃえばいい!分解するでなく、そもそもその部品自体を違う形状のものに代えればいいじゃないの?!
今まで外したことのないネジを外して、部品を交換して、組み上げて、不具合はないか確認して、、、、。
初めてのことは一筋縄ではいかないものですが、無事落ち着く所へ持って行けました。
文章で書くととっても伝わりずらいことは200も承知でございますので、ゴーシュにいらした際はちらちら織り機を見てみてくださいね。
なるほど〜と思ってもらえたらとても嬉しいです。
そして、伝わりずらいことをなんでこうして書くのかと言いますと、最近ほぼ毎日ブログになって、もはやブログは僕の日記として機能しはじめた!ということですな。

月1登山

お正月に「今年は月1登山するぞ!」と決めました。
そして先月無事登って、今月、、、、!
展示会前という「登らない理由」が早くも見つかってしまったのですが、どうにかこうにか「登る理由」を作って行ってきました!
平日の筑波山はとっても空いていたのはいいのですが、一昨日降った雪が解けた水でぬかるんでいたり、山頂に近づくにつれて雪のまま残っているから本当に足元が滑って危なかったりと、なかなかアドベンチャー?な登山でした。
それにしてもですよ、それにしても登っている人は僕以外にもいるわけで、トレイルランの兄さんがタッタタッタ走って登って行ったり、マラソンランナーみたいな薄い上下でしかも裸足で!(本当です)登っていく20代前半くらいの青年がいたり、なんだかとても刺激的でした。
裸足の青年なんて、すごいにこにこしながら「こんにちは〜!」なんて言ってくれて、しかもちょっとぽっちゃり系だったりして、でも足取りはすごく軽やかだったりして、なんかもう、山にはほんといろんな人がいるなぁ、という実感でした。
今度彼に会ったら話しかけてみよう。

展示会準備も大詰め。
DMの発送も終わって、あとはネット告知やオンラインストアの準備です。
どこまで告知を頑張っていいのか、世の中の自粛空気も気になってしまうのですが、それでもやっぱり、暮らしの中に選択肢があるってことはいいことだと思っています。状況をしっかり把握しつつ、進んでいくぞ!

出店情報

ゴーシュでは、夏までに2つのイベントに参加いたします。
どちらのイベントも毎年お世話になっていまして、今から当日が楽しみな次第です!

つくばスローマーケットvol,13
会期:5/30(土)31(日)
時間:10:00~16:00
会場:つくばハウジングパーク 茨城県つくば市研究学園6-51-12

しかしながら先が見えない現状にて、イベント運営スタッフさんから方向性と考え方のご連絡もいただいております。
政府要請のこともありますが、会場管理者さんとは開催の方向で考えておられるとのことでした。
こうして途中経過をお知らせいただけることが、参加者としてはとてもありがたいです。どこに向かっているのか、何が目的で行われるイベントなのか、などなど意識共有があると思えるってとても嬉しい。
「誰かが作ったイベント」から「自分が参加して作り上げるイベント」になりますもんね。今回の会場はこれまでと全く違った場所なので(住宅展示場!)本当に、どんな時間にできるのか、今からあれこれ考えていきます!

フェルム・ド・フェス vol,6
会期:6/20(土)21(日)
時間:10:00~16:00
会場:こもれび森のイバライド 茨城県稲敷市上君山2060-1

こちらも、毎回出店者さんたちのクオリティが半端なく高くて、参加するたびお財布の紐が緩んでしょうがないイベントです。
アンティークや古着屋さんたちも出店されていて、「欲しいと思えるものと出会えるって嬉しい!」と滅多にわかない物欲がむくむくしてしまうのです。
ここのセレクト、好きだなー!なんて思えるお店と出会えたらもう、たまらないのです。同じイベントに出ているってだけで、他業種の方もなんだか仲間みたいな気持ちになってしまう。こちらも今から予定帳にメモして欲しいイベントです。

イベントについてはこれからも少しずつご案内していこうと思います!
お楽しみにしてくださいね。

撮影

今日はtsutaeの展示会に向けて、作品撮影をしました。
会場に来られない方に向けてのネットショプ掲載用作品です。
これまでも作品撮影はしていたのですが、アーカイブにしていくためだったので僕が自分で撮ってファイリング管理していました。ですが、今回はみなさんに向けての撮影なのでカメラマンさんにお願いしての現場です。
撮る対象は変わらないのに、目的が変わると見る目も変わって、気になるところもどんどん増えて、今までにない緊張感でした。
デジタル撮影だからといって、無駄になるような画を撮らせてしまう訳にはいかないですし、でも後になってやっぱりもう一度撮ってください!ともなかなか言えません。

「本当にこの画でいいのか?」
「カメラマンさんを動かしてまでする意味のあることなのか?」
「この時間をちゃんと結果に結びつけられるのか?」

撮影中、背中がじわっと汗ばんできました。
自分だけで撮っていた時には気が付けないこと、プロの方とだからこそ見える世界は確実にあって、それを体感できたことがすでに意味にもなるのですが、やっぱり仕事である以上、きちんとした数字の結果を出さなくてはいけません。
イベント関係が軒並み自粛で、音楽関係の仲間たちは大変な状況にいます。
同じものづくりの仲間も、展示会、厳しかったと言っています。
どんな未来が待っていようと、僕も思いつくこと全部、しっかりやり切らなくちゃいけない。

展示会準備

今月末に渋谷ヒカリエで行うtsutaeの展示会準備をしています。
サンプルストールを織って、バリエーション考えて、洗って仕上げて、撮影して、もろもろまとめてブック作って、、、、そうそう、クッションも作ったからその撮影もしなくては。搬入段取りとその前にしっかり告知と、安全、安心対策と。。。
そうなのです。
新型コロナの影響でどうなるか分からないという現実がありながらも、展示会をしないということにはできなくって。
そこにはいろいろな気持ちがありますが、一番はやっぱり、経済活動を止めちゃいけない、という思いがあります。
そして、判断軸を自分の中に置いた上で、表現することを止めてはいけない、という気持ちでいます。
なんの保証もない中で、確かに感じる世の中の空気、ムードに流されてはいけないし、それってとても怖いことだと感じてしまいます。
世の空気は確かにあるのだけれど、出元や理由が明確じゃなくって、その「はっきりしていないもの、こと」に自分の今を盲目に委ねちゃいけないぞーと。
関わってくれる人たちの安心、安全が大前提ということは当然の意識として、こんな時だからこそできることをしたい。
挑戦を止めちゃいけない。
進むのだ!
ということで、tsutaeでオンラインストアの準備を進めています。
今までやらなかったことをやるチャンス!ですよね。
まずは未熟なサイトでもいいのでスタートさせます。
そして、ゴーシュでも同様に形にします。
ネットで販売できるものなんてほとんどないのですが、こんな時だからこそ楽しいことを増やしたいですもん。
なんてったって要領が悪い僕なのですが、一人でできることの最大値をこの機会に高めていきたい所存です。

3.11

どうしたら死ぬ時に笑ってあの世にいけるのかな、と改めて考えます。
それこそ、予想だにしない事態、状況に巻き込まれ、襲われ、死を覚悟しなくてはならなくなった時。
どう今を生きればその時笑えるのかな。
きっと。
きっととしか思えないのだけれど、何かを愛したしるしを遺せたら、なのかな。
何かに夢中に、熱中した、立ち向かった、やりきった記憶が自分の中にあれば、なのかな。

あるギャラリーオーナーの言葉を思い出しています。

「もう自己表現はお腹いっぱいなんだよね」

それは自分自身がしたいことをし続けてきて、その先に「誰かが表現する箱」であるギャラリーを作ったその人ならではの、意味深い言葉でした。

そして僕も思うのです。
自分ばかりが主体のことはもう何も楽しくないよなって。
周りの人たちに恵まれたおかげで、その時々に湧き上がる情熱に従って今まで生きてくることができました。やりたいことに突き進んで生きてきた感覚があります。そして迷いながら、揺れ動きながら、時に立ち止まり、でも、僕なりに進んで来られました。本当に、ありがたいことです。
だから、これからは、もっともっと人のことに心を砕けるようになりたい。
世の中のことをしっかりと見つめたい。
子供たちに、希望のある未来をつくりたい。

そのために、ゴーシュで何ができるか、tsutaeで何ができるか。
あの時描いた未来を、これがベストだと決めつけることなく、臨機応変に変わっていきたい。変化を恐れず、挑戦し続けていきたい。
そして、いつも一番近くにいてくれる人を、目の前にいるその人を、何よりも大切にしていきたい。