個展が終わって。

昨日をもって、大阪での個展が終わりました。
展示会が終わる度に色々な想いが溜まっていきます。
初めての関西での個展。
つくばからしたら結構遠いです、関西。
搬入を車でしたので、なおのこと遠さを感じましたが、それでも気持ちが動いたのならそれに従うまでよっ!という勢いと共に、やってきました。
そうして毎回、またやるぞって気持ちになります。
物作りをしていると、ふとした瞬間に物理的な距離を越えられたような、越えているような気持ちになることがあります。
それは、その場に僕がいなくとも、作品を通して、作品を伝えてくれる人を通して、僕が作品のその先にいる方々と出会っているような気持ちになるからです。

ストール一枚一枚織りながら、思うんです。
手織りは一見地道で神経をすり減らしながら行う大変な作業だと思われがちですが、そんなことないんだよーって。
とーってもおもしろくって、自由な世界だぜーって。
それはもちろん、どんな織りをしたいかによって変わってくることもあるのだけれど、僕は手織りをすればするほど、その面白さや奥深さにのめり込んでいます。
そして、これからの世の中にとっての可能性の大きさも感じています。

次の展示会は4月。
ここから春に向かって、アトリエでも少し企画を考えています。
何ができるかな。
何をやろうかな。

ご期待くださいー!

生き物交流

アトリエのお庭には山桃や梅、びわ、柿、柚子などいろいろな木が植えられているのですが、ご飯を求めて?木陰を求めて?小鳥たちがよくやってきます。
いろいろな種類の鳥くんたちがやってくるのだな〜と、これまでぼんやり見ていたのですが、これからは少しコミュニケーションをとってみようと思い立ちました。
そう、餌付け作戦です。

これ見よがしに漬物石を持ってきて、その上にりんごを置く。
あからさますぎてむしろやってこないんじゃないか?とも思いつつ、ワクワクしながら部屋へ戻り、ちらちらとお庭を見る。

いつも通りいろんな鳥たちが来るのですが、なかなかりんごには近寄りません。
地面をなにやらついばむ小鳥ちゃんもいるので、あれ、これはりんご、大きかったかな?なんて思っていた矢先。

キター!
大きめの小鳥、キター!
山桃の枝に止まって、獲物(りんご)を眺めることしばらく。
意を決したのかブワッと飛び下り、ちょいちょいついばんでくれました。

山桃から行ったり来たりを繰り返して、最後はりんご2かけ、見事になくなりました。
うーん、なんだか楽しい。
いつか、小鳥のご飯場になるようなテーブルでもつくろう。
それで、いつか、直接手の平でご飯あげられるようになったらいいな。

なんて考えながらふと気になることが浮かびました。

鳥への餌付けって、ご近所迷惑に繋がったりするのかしら?!
ふんとか、フンとか、糞とか!?

住宅地に住む際の社会一般的なルールに反していると思われた方。
暖かい気持ちでもって、「それはだめだよ〜」ってコンタクトよりお知らせください。

個展開始!

小さな車になんとか作品積み込んで、12:00につくばを出発してから滞在先の奈良に着いたのは21:30でした。
途中も通行止めがあるやらなんやらでドキドキしっぱなしでしたが、無事関西に着けて、搬入も終え、初日、二日目と在廊することができました。

今回の会場ディスプレイは、インテリアスタイリストもされているオーナーさんにご意見いただきながら、なるほどふむふむ、あれは?こうやってみたら?などなど普段とは違う感覚で設営しました。
女性らしい暖かな内装のギャラリーに、女性の感性を盛り込みながら男の手織り作品が並ぶ。
あんまり甘くなりすぎないように、でも、冷たい感じがしないように。
来てくれた人に、楽しい記憶を持って帰ってもらえるように。

二日間の在廊では、とても楽しく、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
初めましての方々ばかりとお会いしましたが、みなさん気持ちの良い人たちで、オーナーさんの日々が伝わってくるようでした。

会期は今週日曜日まで。

関西方面のみなさん、この機会にbanQuet87へどうぞお運びくださいませ。

酒寄剛史 展
2018年1月27日(土)〜2月4日(日)
南堀江banQuet87
大阪府大阪市西区南堀江4-9-34 大森ビル201
090-6373-8700
12:00~18:00

 

 

 

 

雪の影響

各地に雪の影響が出ているそうですが、まさか今週末からの個展にも影響が出るとは思いませんでした。


雪下ろしだワイワイ!なんてやってる場合じゃありません。
運送会社さんが軒並み混乱していて、荷物を大阪まで届けられるか分からないそうです。
来週になれば、、、とのことですがもう個展始まってしまいますー!
ということで、レンタカーで運ぼうかと思ったらこれまたスタッドレスタイヤの機種は全て無くなっていたりなんだりと、色々とてんやわんやしはじめました、、、、。
ブログ書いている余裕もないのが正直なところですが、こんな時こそブログを書けば少しは気持ちに余裕もできるかな、、、なんて。
ひとまず作品梱包全て終わらせて、荷物サイズ確定させて、さて、それからどうするか!です。
次は落ち着いて気持ちよくブログを書けるようこれから整えるぞ!

そしてみなさん、大阪で会いましょう!

酒寄剛史 展
2018年1月27日(土)〜2月4日(日)
南堀江banQuet87 大阪府大阪市西区南堀江4-9-34 大森ビル201
12:00~18:00
※作家在廊日27(土)28(日)

 

 

 

個展出品作品

金鐘土曜日から大阪で始まる個展の準備に大わらわです。
過去の作品も手元にあるものは全て見ていただこうという試み故、あれもこれもと見直してはふむふむとなりながら、出品リストを作ったり発送用にまとめたり、苦手な作業が続いています。
がしかし、今回は関西地方初個展。
ぜひ、これまでの作品たちも見ていただきたいので、いつも以上に濃度濃いめでお届けしたい意気込みです。
「好きに使ってください」
と任せてくださった、ギャラリーオーナーさんの気持ちにも応えたい。
ということで、こんな作品たちを連れて行きます。
これを見て、「ギャラリーで実物を見たい!」という気持ちになっていただけたら!嬉しいです。

ラストスパート、頑張ります!

大阪出張

雪ですね!
雪化粧したゴーシュをお届けしようとしたのですが、うまく撮影できなかったので週末の大阪出張の様子を予定通りお届けします〜。

今回の出張の目的はtsutaeの新たなお取り引き先さまが新店舗をオープンされるということで、そのレセプションパーティーに出席することでした。
新たなスタートをご一緒させてもらえるなんて、とても光栄なことです。
その前に今後の打ち合わせをし、仕上がった店舗の中でお互いの意志共有を重ね、改めて背筋がピシッと伸びました。
そんな心地よい緊張感の中での打ち合わせを終えたあとは、老舗感たっぷりの銭湯へ!
パーティーまで時間が空いていることを告げると「いいとこあるで〜」とオススメいただき、大阪の湯へ昼から浸かってきました。

地元のおじちゃん、兄さん、いろんな人たちが結構入っていて楽しかったです。

そしてパーティー。

BRU NA BOINNE(ブルーナボイン)、大阪店です。

お花たくさん!

 


ゲストもたくさんいらしてました。

のんびりしすぎて少し遅れて行ったらですね、綺麗に並べられていたであろう美味しそうなお食事たちはそれなりになっていたので、撮っていません(笑


僕とジュコさんからは、ブルーナボインのキャラクター「ジョナパン」模様のお花を送らせていただきました。


tstuaeのストールもすっきり綺麗に並べていただきました。

手織りの作品がこうしてお店さんを通してより多くの方に知っていただけること。
人の目に触れる機会をいただけること。
ギャラリーさんでの個展では会えない方々に出会えること。
本当にありがたいことです。

atelierゴーシュでは、僕の活動を通して「手織りを仕事にしたい」と考えている方へのサポートもしていきたいと考えています。
サポートと言っても、背中を支えたり押したりこっちだよって手を引くことではなく、アトリエでの制作の場を共にすることで、志のある方へ、モノづくりをすることや続けていくこと、関わりあい方など、色々なことを共有していきたいと考えています。
それを知ることで、何か得てもらえるものがあればとても嬉しいです。
モノづくりを今まで続けてきて、手織りを始めて今に至って、どんなこれまでがあったか、これからどこへ向かっていこうとしているのか、少しずつ、断片的ではありますが書いていきます。
なんとなく、「何か」を感じてもらえたら、僕はとっても嬉しい。

 

 

 

 

今日は業者さんとアトリエで糸の打ち合わせをしました。
ゴーシュでは主に大阪で買い付けた残糸を使っているのですが、他にもご紹介したいし、僕も使いたい!と思う糸と出会えまして、その糸たちが生まれた経緯からこれからの活動についてなど、あれやこれやとじっくりお話させていただきました。

奈良の会社さんなのですが、わざわざつくばのアトリエまで来てくれて、しかもとっても丁寧に色々としてくれて、ってもう恐れ入ります。。。
然るべき形で後日、ちゃんとご紹介させていただきますね。

画像は今日お話している糸とはまた違うのですが、こちらも春に向けて仕入れた糸たちです。
ふっくらと温かみのある優しいコットン。
織っていて、巻いてみて、優しい気持ちになれます。

明日は大阪へ出張。
取引先さんの新店舗オープンニングレセプションへ行ってきます。
や!ここ最近、関西行きまくってる!

ブログリハビリ

織りを始めた頃は、織ることと同じくらいブログを書きまくっていたのに、最近は「よっしゃ、書くぞ」とあれこれ考えながら書いている自分がいたりします。
そんなんで書いてもつまらんよ〜、書きたいように書いたらいいんだぜ〜、と思いながらもあれこれあれこれ、自然と「今日は何を書こうかな〜」なんて、ネタ探しやら、見つかったネタを書く順番を考えたり、、、、。
あの頃の勢いは何処へ行ったのだツヨシ?!
これが大人になったってやつなのか。
それとも大人になる過程なのか、って35のいい歳した男が何言ってんのーって自分に突っ込んでみたりして。
こうしてぽちぽちキーボードを叩きながら、なんとなく感覚を戻していけばちゃんと前に進めるのかな。
戻していくのに前に進む、ってなんかうまいこと言ってませんか?
ふふふのふ。

織ることと同じくらい、文を書くことも好きでした。
本を読むことも好き。
小学生の時、スーパーファミコンが欲しくってねだりまくっていたら「本100冊読んだら買ってあげる!」と両親からお題が出たので100冊読んで(漫画抜き)買ってもらいました。

こんな実ない内容も少しずつまとまりが出てきて、お付き合いしてくれる人も増えていって、いつかゴーシュに来てくれた体験さんが「ブログいつも読んでます」なんて言ってくれたらこれはもう、感無量です。

5年ほど前に制作したリメイクトートバック。
大阪での個展に出品します。
何も入れてなくてもすでに重い。

訃報

2018年1月10日
さをり織りの創始者、城みさをさんが他界されたそうです。
先ほど、お知らせをいただき知りました。
自宅でご家族に見守られながら、苦しむことなく息を引き取ったそうです。
享年105歳。
57歳でさをり織りを始めて48年間、これまでずっとその存在をもって伝えてきてくれていたのだと思います。

「自分の信じることをしなさいね」

「自分自身を見つけてね」

「大丈夫、自信持ちなさい」

みさをさんが蒔き続けてくれた、感性を信じるという種。
全世界に蒔かれたその種を受け取った人たちが、それぞれの芽を出し、それぞれの花を咲かせ、またそこから種を育み、次の世代へ繋げていくことが、報いる道だと思っています。

僕はまだまだ、何も成し遂げちゃいないし、伝えたいこともたくさんあります。

織ることってとても自由で面白いこと
そして、とっても身近なこと
それを知ることで、色んなことに気が付くこと
できないことなんてないんだぜー、ってこと

僕はどうしたってディカプリオにはなれないけれど、これからできることがたーくさんあるって思っています。

みおさをさん、僕なりのやり方で繋げていきますね。

見ていてくださいね。

雨戸と個展お知らせ

年が明けてめっきり寒いです。いやー、寒いです。
夕方になったら今まで閉めなかった雨戸も閉めています。
小さい頃は実家で毎日開け閉めしていた雨戸。
お手伝いでよくやってたなー。
今でも実家の母は毎日開け閉めしています。
かくいう僕は、なんだか手間、というかめんどくさい、というか、雨戸の必要性を感じていなくって年末まで何もしていませんでした。
でも、夜は窓際から入り込んでくる冷気があぁ寒い、とブルブルしてました。

そして年明け、友人宅へ泊まりがけで遊びに行ったのですが、そこで雨戸についてちょいと小話がありまして。
家を建てる時に、雨戸をつけるかつけないか。
つけるつもりはなかったけれど、親の勧めでつけるだけつけておいたらなんと雨戸、とってもいいぞ、と聞きました。
やはり、雨戸を閉めるか閉めないかで室内の寒さが違うそうな。
ちゃんと考えれば分かりそうなものの、その話を聞いて僕もようやく雨戸を閉める暮らしにイン。
やー、室内の温まり方も違えば保温力?も違うような感じがしてとってもいい!
今更ながら、雨戸、いいですね。
あと、朝起きて寒い寒いと言いながら雨戸を開けるのもなんかいいです。
寒さが気持ちいい!
いや、ほんと寒いんですけどね。

そんなこんなで、今月末は関西圏初めての個展ということで、大阪は南堀江banQuet87さんで展示会を行います。
これまでのtsutaeの展示会と違い、酒寄剛史展と銘打ち、今のtsutaeになるまでの過去の作品も展示して、制作の遍歴を見ていただこうという趣旨でございます。
東京では2013年に「初期全展」と称し2011年から2013年の作品をまとめてご覧頂く場を設けたのですが、それのもっと長い版です。
展示会の度に人の目に触れながら、それでもなお僕の元に居たいと寄り添ってくれたあどけない想いと織りたい作りたい仕立てたい気持ちが詰め込まれすぎた作品たちも、久しぶりに皆さんに見ていただきたい気持ちでいます。

作品たちを眺めながら込み上げる、しゃにむに織っていたあの頃の気持ち。
ここから始まったんだよなー、なんて忘れたくない気持ちを再確認。

初めて自分で経糸を作った作品と、それから8年経って、今、織った作品と。

同じ空間に並んだらどんな場になるのでしょう。

関西方面のみなさま。
お運びいただけたら、とっても嬉しいです。

展示会会場詳細はこちらから  →   ◯◯◯