平織り 2020.09.22 今年は平織りをたくさん織っています。基本ゴーシュでお伝えしている手織りは平織りという織り方なのですが、僕自身の制作ではここ数年綾織り、ヘリンボーンなど、色々織っていました。しかしながら今年は手織りをはじめて10年目、原点回帰という気持ちもあったり、シンプルに織りたい柄が平織りだったりしています。しかしながら、平織りの面白さといいますか、良さといいますか、改めて感じています。・タテ糸の色、配色のバランスがよく分かる・タテ糸の密度とヨコ糸の量の関係が見えやすい・薄い布が織れる・丈夫な布も織れる・織り組織がシンプルな分、遊びが効きやすい・臨機応変さが身につくなどなどでしょうか。もちろん、「どんなものを織りたいか」でこの感じ方は変わるのですが、それにしても、自由度が高い平織りはやっぱりいいですね。織っていて無になれる感覚っていうのかな、ただただシャトル飛ばしてヨコ糸を通す感覚が心地よいことも感じれるようになります。反復作業って楽しいじゃないですか?右へ左へパッタントントン、シャコンシャコン。慣れてきたらなおさら楽しいし、自分の選んだ糸をタテ糸の間に通して織るとこんな色に見えるんだー!なんて、今になっても思います。そう、10年織っても、発見があります。新鮮なのです。多分この色の組み合わせってこれまでにもしてるはずなのです。でも、していることは10年前と同じだとしても、10年経った今は違う感じ方をしている。そして、違う楽しみを感じれている。なんか、書いていてこれはすごいことだなー、と思いました。ずっと楽しいんですもの。織りに対する感じた方も、色使いに対する感じ方も、まったく違う。平織り、胸を張っておすすめです。