時余利 2023.02.07 益子に行ってきました。かれこれ1年以上ご無沙汰だったのですが、夫婦共に好きな街で、何より古道具屋さんが好みなのです。点在しているお店はそれぞれに個性があって、いつも何かしら心に響くものがあり、その時々でこれは、、、というものを連れ帰ったりしています。中でもスタッフさんの感じがとても良く、益子に行ったら必ず立ち寄るお店があったのですが、そのスタッフさんが独立し、お店を出されたとのことで訪問してきました。いちスタッフだった時は、やはりオーナーさんがあってのお店であって、”その空間での自分”というものをしっかり意識されていたのでしょう。その時ももちろん素敵な立ち振る舞いだったのですが、ご自身のお店で、自らセレクトした古道具たち、商品たちと共にいらっしゃる姿はより一層穏やかで、より誠実さが際立つと言いますか、空間を共にしていてとても心地よい気持ちになりました。”ものを選ぶということは自分を選ぶということ。ものを作るということは自分を作るということ。ものを買うということは自分を買うということ”というようなことを言っていた先人を思い出しましたが、やはりこのお店も同じく、店主が選んだものたちを見ていると、言葉はなくとも彼と会話しているような、彼自身の内面を見せてもらっているような、そんな不思議な高揚感がありました。そんな場所で連れ帰ったのは、木彫りのクマと子ども用の小さな椅子。クマにはユーモアのあるポージングに惹かれ、椅子には健やかな子どもたちが座ってきたであろう凛とした佇まいに惹かれました。古いものにはそれぞれの記憶があって、それを選んで今の世に生きる僕たちに伝えてくれる人の眼があって、そこには言葉少なくとも確かなコミュニケーションがあるなぁと感じ入る時間となりました。益子に行った際はぜひ、立ち寄ってみてくださいね。”時余利”(じあまり)321-4217栃木県益子町益子27590285-81-7274平日:13:00-18:00土日祝:11:00-18:00定休:毎月5の倍数日