ゴーシュのメルマガ

ゴーシュでは月に1回、メルマガとしてメンバーのみなさんへの活動報告や、ブログには書かないようなちょっと踏み込んだことなどを書いて配信しています。
(基本的に僕が伝えたい内容ばかりなのでもちろん無料です)
今回はゴーシュの周年もありましたので、このブログでも同内容をシェアさせていただきますね。
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ゴーシュメンバーのみなさまへ

こんばんは。
息子が7月25日で3歳になりました、atelierゴーシュの酒寄です。

はい、そうなのです。
ブログやインスタグラムでは書いていたりしましたが、今日は改めましてこちらメルマガでもお伝えさせてくださいませ。
月1配信と言っていたメルマガが今月はこれで3通目になってしまいしたが、お付き合いくださいませ〜!
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3年の壁を越えました。
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2017年にはじまったatelierゴーシュ、おかげさまで先日3歳になりました。
本当に、ほんとうに、みなさんのおかげだと思っております。
ありがとうございます。
現在進行形のコロナ禍にあって、それでもゴーシュをクローズすることなく、むしろオープンを続けたい!続けられる!と歩みを止めずに入られているのは、紛れもなく、これまでゴーシュに通ってくださっているみなさんのおかげです。
手織りの楽しみや、織ることの喜びを知り、今も織りを続けておられるみなさんのおかげです。
先ほどはゴーシュのことを息子と表現しましたが、オープンしてからというもの、みなさんとのやりとりを重ねて少しずつ変わっていくゴーシュを見ていると、これはもう、ゴーシュはみなさんに育てられていて、さしずめ僕が親だとしたら、みなさんはゴーシュのお兄ちゃんやお姉ちゃんのようだなぁ、なんて思ったりしています。
(というと、僕がみなさんの親ということにもなってしまうのですが、僕もみなさんに教えていただいていること多々多々、ですので、そこは僕もみなさんと同じ手織りを楽しむファミリーというところでよろしくお願いいたします。。。)

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そこで僕はなにができるでしょう。
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最近では織機を購入される方も多く、これまで以上に暮らしの一部として手織りを楽しんでおられるのではないかな、と思っております。
そこで、そんなみなさんが楽しく手織りを続けられる環境、状況をどうしたらつくれるかな、と考えております。以前のメルマガでもお伝えしていますが、ゴーシュを起点としたイベント出展で織った作品の循環を作ることであったり、オンラインストアへの作品掲載であったり、織り上げた作品の循環を作ることにこれまでフォーカスしていました。
ここでもうひとつ踏み込んで、「糸自体の循環」にも目を向けてみました。

ゴーシュでは基本的に1本単位での糸の購入をお願いしておりますが、糸の販売価格はゴーシュで織る時と同じ設定になっています。そうすると、結果的にゴーシュで織った方が選べる糸もたくさんあるし、せっかく織り機を購入しても、家で織る時間はそんなに増えなかったりするのかもしれない、と感じました。(ゴーシュで織り上げた材料費で買える糸は大体1〜2本くらいです)もちろんゴーシュで織っていただけたら、メンバーさん同士の作品を見られたり、体験さんにもいい刺激になりますし、僕としてはどんどんゴーシュを利用していただきたいのですが、せっかく織り機がお家にあるのなら、お家でも織る時間を楽しんでいただきたい、とも思うのです。
そこで、糸の販売価格を変更することにしました。
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糸、特別価格設定
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明日(7/28)より、メンバーさん、織り機をゴーシュで購入してくださった方限定で、糸の販売価格を以下のように変更させてください。

綿・ウール ¥15/g(改定前)→ ¥10/g (改定後)※一部¥15/gのままの糸もあります
ラムウール ¥15/g(改定前)→ ¥12/g (改定後)
シルク   ¥30/g(改定前)→ ¥20/g (改定後)

ゴーシュで織る時はなるべくたくさんの選択肢の中から糸を選んで織っていただきたい、という気持ちのもと、仕入れ値の平均を取って材料費を決定しています。また、これまではお家に織り機がある方も少なく、糸自体の需要としてはとても低い現状がありました。
そのため、仕組みをシンプルにすることで、より感覚的に、自由度の高い状態で織る空間を作れるとの考えでいました。
ですが、前述の通りお家に織機がある方が増えていますので、少し仕組みが細くなったとしても、単価を下げることで、お家で織る用の糸のお求めもしやすくなりますし、糸が売れればまた新しい糸を仕入れることもできます。
大切なことは、「糸が循環していくこと」で、その先に「その糸で織った作品が循環していくこと」で、結果的に「みなさんが手織りを続けていけること」が最終目的になっています。
糸が循環すれば、新しい見たことのない糸が見れるようになりますし、そうすれば創作意欲も刺激されます。
作品の循環があれば、「自分では身につけないけれど、織ってみたい糸」を使うこともできます。
そうしてみなさんがゴーシュと共に織りを続けていってくだされば、ゴーシュ自身も運営を続けていくことができます。
糸の仕入れの時には、みなさんのご希望も参考にさせていただきたいです。

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ゴーシュのこれから
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コロナ禍にあってもできることをしよう!と動画配信やオンラインストア、手織りキットなど、ゴーシュの空間以外でも手織りを楽しめるような物事を進めてきましたが、それでも足元にあるものはゴーシュの空間であり、ゴーシュに集ってくださるみなさんです。
人の移動を制限せざるを得ない現状は十分理解している気持ちでいますが、それでも、僕はみなさんとお会いしたいですし、同じ物事や空間を共有したいです。楽しい!と思うことを一緒に楽しみたいですし、僕自身も手織りを生業として続けていく覚悟でいます。
これからは年々暑くなっている夏がやってきます。コロナに対しても、日常の環境保全に対しても、安心、安全第一にこれまで以上に心を配ってまいります。

メンバーさんは現在9名の方が通ってくださっていますが、15名くらいがゴーシュでの最大在籍人数と考えています。(現在の仕組み上24名まで受け入れ可能ですが、余白を作って15名としています。)
といいますか、正直にお話しますと、15名くらいになればゴーシュの運営が安定してくる予定ですので、目標の在籍人数だったりします。これも、ゴーシュの環境を整えていくことで、コロナ禍であっても達成できると思っています。
手織りの楽しさ、奥深さ、可能性の広さ、これからもしっかりじっくり、表現してまいります。
がんばります!
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これからもよろしくお願いいたします
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手織人 酒寄剛史は
ゴーシュという手織りの「こと」を伝える活動と
tsutaeという手織りの「もの」を伝える活動をしています。
どんどんオンライン化が進むこれからの世界にあっても、「織りたい人が織ることのできる」場所や環境は必要ですし、日常を健やかに暮らしていくためにも「手織りをする」という選択肢がある世界のほうがきっと楽しいと思っています。
その実現に向かって、「もの」と「こと」を伝えながら、これからも活動を続けていきます。
みなさんも変わらず手織りを楽しみながら、これからの活動を見守っていただけたら幸いです。

4年目のゴーシュを、どうぞよろしくお願いいたします。
酒寄剛史