シルク糸

ゴーシュでは最近シルクで織る方が多いです。
3月に入荷したばかりなので使っていただけてとても嬉しいですし、これを機会に僕も少しずつシルクに対する実感が溜まってきました。
ゴーシュで扱うシルクは「野蚕(やさん)」といい野生のお蚕(かいこ)さんからいただいたものです。
いわゆる世の中で見かけるシルクは細くてキラキラしたものですが、野蚕の糸はふっくらしていてぱっと見は綿のようです。
また分かりやすいキラキラ感ではなく、じっと見ると見えてくる静かな光沢、とでも言いましょうか。おしとやかな印象のキラキラ感なのです。
そして、手触りもツルツルというよりふかふか、と言いましょうか。ウールとは違うのですが、使っているとふかふか感が出てきて、あたたかい。でもサラッと感もあるという、なんとも不思議な使い心地です。
綿とシルク、同じ厚さで織ったとしたら、今の季節は綿の方が使いやすいかもしれません。単純に、シルクの方が保温性が高く、暖かいと感じるからです。
でも、シルクは前述のサラッと感もあるのです。暖かいのにサラッとしている。
吸水性と発散性による使い心地だと思うのですが、とすると、夏場の冷房よけには綿よりシルクの方が向いている、ということになりますよね。
綿は使っていて汗をかくと、吸収してしっとりしてくる。
シルクは吸収するけどサラッと感が持続するという感じでしょうか。
まだ僕も夏場に使ってみた訳ではないので推測ですが、今夏は試しに一枚、大きめのシルクストールを織ってみようと思います。

オンライン

すっごい風でしたね。
ほんと、もう9月になって台風来たのかと思うくらいすごい風でした。
東京も吹き荒れたのかな。
コロナくんもほどよく大気圏くらいまで飛んで行ってくれたらいいのに。
なんて思ってしまいましたが、気持ちの底ではもはやwithコロナ。
ワクチンができるのも1年以上かかるそうですし、どうやって共に生きていくかを考えて行く方が賢明な気がしています。
立ち向かうのではなく、寄り添うくらいの気持ちで。
見えないものには見えない所をしっかり高めていくことで、共存できるんじゃないかな、なんて。

ゴーシュは分かりやすいよう、手織りができるアトリエとして周知を進めていますが、本質的にはものづくりの可能性や暮らし方の根っこのところ、価値観の多様性といったものをお伝えしていきたいと考えています。
図らずしも人の力を超えた脅威によって、社会全体が改めて仕事の仕方や生き方、暮らし方、価値観の変革を迫られています。
外出自粛も相まって、まずはできなかったことや後回しにしてしまっていたことをやるチャンス!ということで、ゴーシュではオンライン関係の準備を初めていますよ。
メンバーさん向けの動画配信の次はネットショップです。
ゴーシュならではの、ゴーシュらしい形にしたい!とは思うものの、とりあえず初めてみて、少しずつ整えていく方向で走り出そうと思います。
そうして商品撮影をしていたら、画質がどうとか、画像の向きがどうとかサイズがどうとか、、、、まったくスムーズにいきません。
不向きなことと苦手なことは同じでしょうか。
適材適所!といって、今まで逃げていましたがやらざるを得なくなった今、どうしたら楽しく進めていけるか、視点を180°変えています。

子供手織り体験

子供手織り体験についてお問い合わせがあったので、こちらにも改めて記してまいります。みなさんどうぞいらっしゃい!とは言えない現状ですが、世の中や気持ちが落ち着いた時に思い出してもらえたら幸いです。
むしろ、落ち着くためにいらっしゃい、と言ってしまいたい!けれどね。

「子供手織り体験」

5 〜10歳のお子様に向けて、子供用織り機を使っての手織り体験を受け付けております。
どんどんものづくりが人の手から離れていく現代ですが、今の子供たちが大人になった時「小さい頃に織物をした記憶」があれば、それだけで未来の多様性が少しは保たれるんじゃないかな、と考えての企画です。
企画といっても、「やってみたい!」と言ってくれる子供たちがいる限り無期限で受け付けます。
お子さんとの思い出作りに、親御さんもぜひご一緒に体験していただきたいです。子供の柔軟さや発想の豊かさに驚かされる事と思いますよ^^

内容 マフラーサイズのタテ糸で好きな長さを織る事ができます。
費用 ¥2000(材料費込み)
受付  火〜木曜 半日体験 9~12時 or 13〜16時

リモートワーク

今日からリモートワークが始まりました!
と言っても僕ではなく、ジュコさん(うちの奥さん)でございます。
ジュコさんのアトリエは東京浅草。そう、靴の街浅草なのですが、緊急事態宣言が出たこと、そして感染拡大防止のため、というキッカケでずっと形にしたいと話していたつくばでの仕事が今日からスタートとなったのです。
僕の事務部屋とは名ばかりの、ストックルームというか、荷物部屋というか、そこをすっきり片付けまして、そちらをジュコさんのつくばアトリエとして使ってもらっています。
これまで基本的にゴーシュには僕とメンバーさんや体験さんしかいなかった日常に、ジュコさんという存在がいることになるというのは、なんだかとても不思議な気持ちです。
同じ建物にいるけど空間は別。シェアオフィスみたいな感じでしょうか。
今日はメンバーさんもいらっしゃらなかったので、お昼も一緒にしましたし、新しい働き方が始まったな〜という実感がよりしました。
そして、当たり前に仲間たちと働けていたことが、本当にありがたいことだったね、と話し合い、僕は僕で、メンバーさんや体験さんがいらしてくれる日々が、本当にかけがえのない時間だったと、改めて感じています。
先日アップした動画は無事メンバーみなさん見てくださったようですし、ここでもあらたなコミュニケーションが始まった気持ちでいます。
一人で三脚立てて、自分で経糸作りしている動画撮ってなんてしていると、アングルや光の入り具合やチェックしたいところはどんどん出てくるし、伝えたい内容がすらすら滑らかになんてなんでか出てきませんし、ほんとユーチューバーの方々すごい!と実感しています。
今日は2回目の動画を撮りました。明日UP予定です。
これもゴーシュなりのリモートワーク?リモート経糸講習会?
ネタが尽きるまで、続けて行こうと思っています。

動画配信

大阪から帰って本日。
久しぶりにお会いできるメンバーさんのお顔にとても嬉しくなります。
茨城県は緊急事態宣言対象区域に入っていませんが、つくばから都内にお仕事に行かれる方も多いと思います。
知事さん曰く「茨城県の感染経路は把握できている」と言っても、安心していい訳ではもちろんありませんし、本当に誰もが明日の自分ごとです。
それでも、日々の暮らしは続いて行くし、ずっと自粛や緊張状態でなんていられません。子供達は元気で希望に満ち溢れて欲しいし、僕たち大人だって、今が明るい未来の種だと信じたい。
だからこそ、日々の喜びや楽しみ、自分自身に集中できる瞬間はやっぱり必要だと思ってしまいます。
こんな時にゴーシュは何ができるでしょう。
どうやって、世の中とコミュニケーションを取ることができるでしょうか。
まずはここから、という気持ちで、メンバーさん向けに動画配信を始めてみました。内容は手織りに関する技術的なおさらいです。第一弾は「経糸作りで気にしておきたいところ」。慣れないことをすると、もちろんうまくいかなくて恥ずかしいものになってしまうのですが、それも含めて楽しんでもらえるんじゃないかな、なんて気持ちでいます。
どんな反応があるかな。
メンバーさん向け限定配信、なんていったらメンバーさんの人数しか視聴がない訳で、つまり視聴回数15回にも満たないわけで、、、、。
でも、それでも、目的はコミュニケーションだから、きっと僕は嬉しくなっちゃうんだろうな、なんて想像しています。
いつだって初めてのことをする時はトライ&エラーを繰り返すのみ!
ここぞとばかりに、色々と挑戦していきます。

時代が変わる

展示会、終わりました。
どうなることかと、いや、どうしたらいいものかと頭を悩ませたあげく、3月末の政府の発表を受けて、予定通り行うことを決めた大阪展。
この選択が正しかったかどうかは2週間後、お客様方、スタッフ、関係者全員の健康が確認できてからだと思っています。
決死の覚悟、というものではなく、ただただ、「これはやるしかないな」「自分たちでしっかりと決断し、進むしかない」という気持ちのもとでした。
しかしながら、この一週間でも急速に広がっていく感染の事実があります。
本当に、大きな大きな時代の転換期に立っている感覚があります。
どんな形で手織りと共に歩んでいくか。
物作りを続けていくか。
伝えていくのか。
展示会中もずっと考えていました。
今も考えています。
進行形の僕の頭の中を、メモするような気持ちでここに書いていきたいと思います。
心斎橋のホテル7階、静かな夜より。

2020.02.03

tsutaeの大阪展示会へ来ています。
移動は車で、宿も会場から徒歩圏内、なるべく人混みを避けつつ、展示会自体もクローズドな感じ。新規の方へはお知らせ無しで、これまでご縁をいただいていたみなさんに向けてのみ、入場人数制限あり、入場前に手洗いをお願い、会場換気、扇風機設置などなど気にしすぎることは何もなく、気になることはなんでもするぞ、の気持ちでいます。
おかげさまでみなさん快くご協力いただけて、ゆったりした場にできているように感じます。

未知のモノに対しては、本当にどうしたらいいか迷います。
僕らはもちろん、医療従事の方々でさえもそうだと思います。
だからこそ、これまで出会ってきた人たちを信じ、真剣な言葉にしっかり耳を傾けたいと思っています。


手織りのこと

手織りのいいところって何かな、と考えてみています。

・一定の時間がかかるところ
・電気を使わないところ
・表現の自由度が高いところ
・自分のペースでできるところ(機械は機械のペースになる)
・世界各国にある技術であるところ
・つまり非言語コミュニケーションができるところ
・歴史が深すぎるところ(たしか2000年前からあるらしいですよ)
・布を織ったその先の広がりがたくさんあるところ
・ご年配の方とのコミュニケーションツールにもなるところ(こちらが自然と後輩になれるところもいいですね)
・価値観を再認識できるところ
・手織りのものを身につけている人を見つけたら話しかけたくなるところ
・世の中の服を見たら「これどう織っているの?」と素材に目が行くようになるところ
・・・・・・・
探せば探すだけ色々と出てきます。
まだまだまだまだあるはずですし、それをもっともっと噛み砕いて表現していけたら、きっともっと楽しい気持ちが増えていくはず。

コロナ対策

ゴーシュで何ができるかな。ゴーシュにしかできないことは何かな。
ずっと考えています。
ゴーシュに織りに来てくれたみなさんの、今も織りに来てくれるメンバーさんの、これから織りに行きたいと思ってくれているあなたの、気持ちがふっと軽くなるような、居心地がいい場所であれるように。
これからも共に、手織りが暮らしの中にある日々を続けられるように。
できることは何があるでしょうか。
あっちを立てたらこっちが立たないとか、みんなにとっていいことを見つけるなんて容易じゃないかもしれませんが、それでも、ゴーシュで織りたいと気持ちを寄せてくれる方がいるのだから、容易じゃないことでも光を見つけたいと思ってしまいます。
うん。光を見つけに向かったらいいですよね。
幸い僕は考えることが好きなので、これ以上ないお題が目の前にある感じです。
楽しい!とは言いにくいですが、辛いとか苦しいじゃなくって、この局面をどう解釈して打破していくか、まずは認識をしっかり明確にしていこうと思います。
視点の角度をたくさんもって、解像度をあげて日々を重ねます。

東京展示会、終わりました。

金曜日、パタパタと流れるように、流されるように最終日となった東京展示会でしたが、それでも場を設けてよかったと思えた時間でした。
時勢を鑑みると、「展示会をしない」という決断も選択肢にあったのですが、僕たちのような本当に小規模で行っているブランド(tsutae)、アトリエ(ゴーシュ)は場を止めた瞬間に営みの可能性が無くなってしまいます。もともと何の保証もなく、想いの高りのままに始めたことではありますが、だからこそ、自分たちで決断していきたい、すべての責任をできる限り自分に置きたい、という気持ちで行った展示会に、足を運んでくださる方がいる。この事実にとても救われました。
「どうぞいらしてくださいね」と声にすることはできず、でも、「ここにいますね」と発信し続けたら、伝わる人には伝わるんだ、という実感が持てたこと。
今回の一番の収穫はこの体験かもしれません。
大阪での展示会も行うことにしました。
当初新幹線での移動予定でしたが、車で1日かけて安全運転してきます。
会場も完全アポイント制にして、入場人数も上限を決めて、空気を常に循環させて、、、考えられること全部しながら、営みを続けようと思います。
こうした過程はすべてゴーシュという場にも繋がることですので、しっかり反映させていきます。
自己責任という言葉は今は乱暴に、無責任に感じてしまうので使いたくありません。
ただ、自分にできることを自分に対して、世の中に対して嘘の無いようしっかり続けていくことだと思います。
こんな状況だからこそ、できることに眼を向けて、光を見つけていきたいです。