平織り

今年は平織りをたくさん織っています。
基本ゴーシュでお伝えしている手織りは平織りという織り方なのですが、僕自身の制作ではここ数年綾織り、ヘリンボーンなど、色々織っていました。
しかしながら今年は手織りをはじめて10年目、原点回帰という気持ちもあったり、シンプルに織りたい柄が平織りだったりしています。
しかしながら、平織りの面白さといいますか、良さといいますか、改めて感じています。
・タテ糸の色、配色のバランスがよく分かる
・タテ糸の密度とヨコ糸の量の関係が見えやすい
・薄い布が織れる
・丈夫な布も織れる
・織り組織がシンプルな分、遊びが効きやすい
・臨機応変さが身につく
などなどでしょうか。
もちろん、「どんなものを織りたいか」でこの感じ方は変わるのですが、それにしても、自由度が高い平織りはやっぱりいいですね。
織っていて無になれる感覚っていうのかな、ただただシャトル飛ばしてヨコ糸を通す感覚が心地よいことも感じれるようになります。
反復作業って楽しいじゃないですか?
右へ左へパッタントントン、シャコンシャコン。
慣れてきたらなおさら楽しいし、自分の選んだ糸をタテ糸の間に通して織るとこんな色に見えるんだー!なんて、今になっても思います。
そう、10年織っても、発見があります。新鮮なのです。
多分この色の組み合わせってこれまでにもしてるはずなのです。でも、していることは10年前と同じだとしても、10年経った今は違う感じ方をしている。そして、違う楽しみを感じれている。なんか、書いていてこれはすごいことだなー、と思いました。ずっと楽しいんですもの。織りに対する感じた方も、色使いに対する感じ方も、まったく違う。平織り、胸を張っておすすめです。

日々

週末は草の根鍼灸院さん前で行わているまめ市に行ったり、藍染風布さんの展示を見に行ったり、庭の草刈りをしたりと、我ながら充実の日々でした。
展示会前はどうしたって気持ちがあせってしまって、あれも足り無いこれも足り無い、、、、気がするわたわた状態なのですが、そんな時こそ周りを見よう、日々のことをちゃんとしよう、と外に出たわけでございます。
気がつけば棚の中やテーブルの上がわさわさしてしまうところを整理してみたり、夏のラストランで伸びている草たちを刈りそろえたり、、、そうすると気持ちがスッキリするので、改めて展示会の準備も捗るってものです。
ものづくりは環境作り、とはよく言ったもので、お掃除しながら、なるほどなーとひとりうなずいたりしています。
いかんせん、ルーティーンが崩れがちなここ最近ですが、自分なりの心地いいバランスを探しながら走り抜けたいものです。

DM発送

展示会のDM発送が終わりました。
感慨深い!
住所録を見直して、みなさんの顔が浮かんできて、ひと言書いたり、うーんとうなったりしながら、OPPに入れて、宛名シール貼って、差出人シール貼って、閉じて、梱包して、、、、。
全部に手書きでひと言入れたい気持ちはあるのですが、物理的に難しいのでそこはどうにか温度を感じてもらえるよう、あれこれその時の思案をしながら進めています。
作業にすればもう少し時間短縮できることも知っているのですが、ここはそんなわけにはいかなくって、どうしても時間をかけたくなっちゃう。
年賀状を書く時と似ているのかな。半年に一度の年賀状、、、。ちょっと違いますかね。
今年はゴーシュ周年のごあいさつDMをつくれなかったのですが、やはりこれはやりたい!と気持ちを確認。今度の4周年は復活させようと思います。
やっぱりお手紙っていいですねぇ。
もしDM送ってー!という方がいらっしゃいましたら、右側の「お問い合わせ、ご予約」の所から「DM希望」と書いて宛先などお知らせくださいませ〜!

秋、ですね。

9月に入って一気に日々が目まぐるしくなってきました。
毎年のことではありますが、秋の展示会に向けて制作が大詰めになったり、DMも作らなくっちゃいけないし、送り先もまとめなきゃいけないし、作品にはネームつけなきゃですし、、、、、一気にやりたいこととしなくちゃいけないことが合わさってきました。
今年は初めて参加するイベントもあります。こんな時勢だからこそ、僕自身もチャレンジしたいと思い、念願叶っての新たな場。ゴーシュという伝える場を持ってはいますが、いつまでもプレイヤーでいたいという気持ちがあって、そんな僕にお声がけいただけるならば、こうしてできる限り世界を広げていきつつ、それも含めて、ゴーシュに集ってくださるみなさんに還元していくことを目指しています。
10月はまさかの1~3週目、5週目とゴーシュはお休みをいただきます。
大阪や都内で展示会やイベント、11月の展示会準備など、今までで一番濃密な秋かもしれません。
涼しくなって織りたい気持ちも大きくなってくるタイミングですのに、みなさんにはご迷惑おかけいしたします、、、、。
その分、たくさん話題集めてきますね!
これまで以上に感染症対策しつつ、心身ともに健康に。
ものづくりの秋を楽しみましょう〜!


クツの日

昨日は9月2日、クツの日でした。
ジュコさんのシューズブランド「JUCO.」が生まれて14年。
つくばのあたたかなレストラン、シェ・レノンさんでお祝いしました。
僕とジュコさんは出会って4年、家族になって3年ですが、この間だけでも本当に色んなことがありました。アトリエの引越し、結婚に伴うつくばへの移住、長年仕事を共にしたスタッフの退職、職人さんとのコミュニケーション、ものづくりの仲間たちとのやりとり、、、会えば仕事の話を当たり前にし、それが楽しくって、暮らしも仕事も分けることなくたくさんの話をして、感情の交換こをしてきました。
そうして今、頼れる仲間たちと仕事ができていることがとても嬉しいのでしょうね。ものづくりを生業にする以上必ずある「生みの苦しみ」は無くならずとも、日々がとても充実している様子が伝わってきます。
本当によかった。
スタッフのみなさん、ありがとうございます。
僕が言うのも変かもしれませんが、ほんとそう思わずにはいられません。
靴業界は大手がどんどん無くなっていくんですって。
職人さんも高齢化が進んでいて、「この人がいなくなったらこのデザインの靴が作れなくなる」ということも珍しくないそうです。
手織り人口も少ないと思っていましたが、靴作りをする人(生業にしようとする人)も、とても少ないのですね。
ゴーシュにはまだ、「手織りを仕事にしたい!」というような方はいらっしゃいませんが、もしそんな日が来たら、できる限り力になりたいです。
仲間が増えるんですもの、最高に嬉しいことですよね。
ジュコさんにも、これからも作りたいクツを作り続けられるよう、しっかりと寄り添っていきたいです。
14周年、本当におめでとう。
これからも、ものづくりの日々を一緒に楽しんでいきましょうね。

「JUCO.」

秋の始まり

9月に入ってぐっと涼しくなってきました。
今日なんてエアコンが必要なかったですものね。
こうなってくるとそろそろ台風がやってくるかな?なんて心配にもなりますが、もう例年のことになっていますし、予測ができることは幸いだと思い心づもりを始めています。
涼しくなってきたと言えば、むしろこちらの方が話題にしたいことだったりします。そうそう、展示会の予定です。(日程は「お知らせ」からご覧くださいね)
大阪、東京展、つくば展に加えて今年は大きな合同展示会にもお声がけいただきました。僕からしたら、手仕事の甲子園のように思っていたイベントですので、けっこうドキドキしています。自分で企画する展示会とは違って、運営の方も違えばご来場の客層ももちろん違いますし、せっかくお声がけくださった気持ちにしっかり応えたい!という想いも強くなります。
10月はお休みいただくことが多くなりますが、その分しっかり手織りのこと、活動のことを初めましての方々にお伝えするチャンスです。
昨今の状況も鑑みつつ、安心安全を絶対の基準にしながら、あらためて世界の広さを感じようと思います。
今年の秋はどんな織りと出会えるでしょうか。
僕が織るものも、みなさんが織るものも、きっとこれまでと変わってくることと思います。
楽しみがもうひとつ、増えたような気がしています。

気ままに文章

気がつけば一週間以上ブログを書いていませんでした、、、。
むむむむむ。先週から始めた日々運動は続いているのですが、こうもブログは間が空いてしまうとは、、、、。大概夕方以降、19時〜20時位にデスクに向かって事務仕事を始める傍ら、締めにブログ!とページを開くのですが、スラスラ書ける時もあれば、「何書こっかなー?!」と探す時もあったり、書いている途中に別の事を始めなきゃいけなくなったり、というのがあります。
あとは、展示会一週間前でどうしても製作に時間使いたくなってしまうんだろうなーなんて思ったりもします。キリがいいところまで織りたい!あと少し、でもなかなか進まない!とかもありますし。
しかしながら、8日ぶりにこうして言葉を連ねていると、やっぱり気持ちがいいというか、楽しいと言うか、僕にとっては必要なことなのだろうな、と感じます。
今、tsutaeのブランドブックを製作しているのですが、ブランド紹介の文章を作るのにライターさんとやり取りをしていて、それが本当に楽しく、発見の連続だったりします。言葉の意味、使い方、段落、余白、句読点の置き方などなど、なるほどー!と思う事がたくさんあります。
まだまだ僕のルーティーンにできていないのですが、文章、気ままに書き続けていこうと思います。

生葉染め体験

生葉染めの体験が好評でとってもとっても嬉しいです。
体験といっても、今年は一般には受付出していなくって、メンバーさん向けのものだったりするのですが、それでも1度2度と挑戦してくれる方がいたり、満面の笑みで「うわー!うれしい〜!」と染めた布を見て喜んでくれる方がいたり、インスタで見てるよ〜といって、退会されたメンバーさんから「やりたい!」と連絡をいただいたり、、、、。
僕自身染めはまったく詳しくなくって、みなさんと同じくやりながら知っていく、という流れで一緒に染めているので、「葉を摘んで、染液を作って染めてみる」という体験をする以外、何もお渡しできないのですが、それでも、こんなに好反応をいただけるなんて、本当に企画してよかったー!と感じています。
おかげさまで、染料となる藍の葉も大きいものはなくなりました。
種採りするのにある程度残しておかないといけませんが、もう少し染められそうです。
自分が織ったものに、自分で色を染められる。しかもそれが自然からいただく優しい色。日本人に馴染み深い、藍の色。色の変化の化学的な面白さもありますが、これはもう、農耕民族であった日本人のDNAに刷り込まれている感覚なのかもしれません。
藍の生葉染め体験。来年の夏にも繋いでいきたいです。

今日から運動!

継続は力なり、と言いますが、これは本当にそうだと思っていて、続けていくことでしか見えない世界や感じることのできない世界があると思っています。
手織りを初めて今年は10年目、個展での作品発表を初めて9年目なのですが、織りを始めた当初に出会ったお店さんや作り手仲間に最近会って、今でも手織りの活動を変わらずしていることを伝えると、それだけで「すごい」と言われることが多いです。続けられていることがすごいって。そこにはいろんな意味が込められているのでしょうが、「好きはあっという間に継続なれ」と言いますか、本人には大した自覚もなく、大変なことも、そこまで深刻にならずに(なりすぎずに)続けてきたように思います。
そこでそこで、やはり織り以外にも、これまでしてきていなかったことや続いていないこと(英語の勉強、イラストレーター、日々の運動、筋トレ、新聞のスクラップ、、、、いろいろ)をここで意識的に始めてみようと思います!
なんで今日?というところなのですが、そこは思ったが吉日。
明日からやる!でなくて、今日からやる、が何かを始める秘訣のような気がしているので、今日から「何かしら毎日運動!」をしようと思います!
織っているとどうしても肩首背中が固まってきます。前傾姿勢で疲れが出たりもします。なので、これからもいいもの楽しく気持ちよく織り続けるためにも、日々の運動!ということで、今日は手始めに軽くぶら下がり運動、懸垂(けんすいって難しい感じですね!)5回×4セット(インターバル30秒)。
数にしたら少ないのに、すっごくしんどい!

お盆、終わって

お盆は我ながらびっくりするくらい!のんびりしてしまいました。
どこかに遠出するわけでもなく、ほとんどつくばにいたのですが、それでも普段と違う時間を過ごすことは心地よくって、贅沢な体験でした。
なかなか会えない仲間たちと会ってご飯を食べて、時間を気にせずゆっくり話して、家族のことや仕事のこと、とりとめもなく色々な価値観を再認識しました。
中には、庭仕事をしたい!と言ってくれる仲間もいて、一緒に庭木の剪定をしたりしましたよ。仕事では自然と触れ合うことがないから、とても気持ちがいいそうです。木に登っての剪定は、ジムに行くよりいい運動になる!と言っていました。日が照りつける中、アラウンド40のおじさん二人が声を掛け合い汗をかきながらする庭仕事の絵は、以外に悪くなかったんじゃないかなー。なんて。
そうそう、水分補給は最近よく作る自家製紫蘇ジュースなのですが、塩を少し入れるとなんとポカリスエットみたいな味になって、より吸収がいいように感じます。糖分、塩分、クエン酸、、、ポカリみたいなものですね。

酒寄家の家族たちとの時間を持てたことも嬉しかったことのひとつです。
それぞれ家庭や仕事で独立し、自分たちの暮らしのリズムができるとどうしてもみんなで集まるということが難しくなります。でも、お盆をきっかけにして集まって、同じ時間を共にすることができるのは、本当にご先祖様に感謝ですね。
お迎えに行って、送ること。その年での役割分担になっていますが、それでも、連絡を取り合えることが嬉しいものです。
会いたい人に会えない時間が多かった分、今まで以上に人との繋がりを大切に思います。世の中が変われば、思いやりの形も変わっていく。それこそ、変わらないものなんてないよなー、とも思います。でも、変わらない関係を続けていく、築いていくためにも、臨機応変にできる状況を保ちたいと思います。

8月のゴーシュは例年通り?のんびりですが、お庭でぐんぐん育つ藍の生葉染めが好評で嬉しい限り。僕自身学びながら、メンバーさんと一緒に楽しんでいます。今年も実りの秋に出会えるよう、地に足つけて、この夏を楽しもうと思います。